岡田純良帝國小倉日記

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美味かった一皿――金目鯛の香草オーブン焼き。
1月14日
美味かった一皿――金目鯛の香草オーブン焼き。
 関東でも有数の魚介激戦区は都心の上野か横浜か。1キロ〜1.2キロ程の金目鯛がウイークデーの夕方ともなると、旬の今なら千円という時がある。
 築地なら1キロ超えになると1万円を超えたりするが、この半分のサイズになるとグッと単価は下がってくる。
 御徒町の吉池は魚介でも貝類か佐渡を軸とする日本海の大物がいい。横浜ならそごうの魚介売り場は死に物狂いの激戦地区で複数の仲卸級の店が近海物の中に季節の大物を呼び水に常に激突している。
 常在戦地の店は気合が違う。「これではアシが出てしまうだろう」と客としても驚く値段が付くことがよくある。
 穫れ過ぎた日、数日の休日が続く前などはそういうことが起きるのだが、それは予測できない。だから新聞の折り込み広告などでは到底分からない。ではどうするか。
 足を運ぶしかないのだ――気は心。その内きっといいことがあるだろう。
 都内でこのサイズの金目鯛を香草オーブン焼きで出すと、卑しい話だが、店と場合によって一皿でケタが一つ上がるかも知らない。
 我が家では頭まで喰い尽くすから、目の玉の白い核と骨と尾のしゃぶった跡くらいしか残らない。そうすると厨房から親方が出てきて俺たちの顔を見にきたりすることがある。我が家の余りの綺麗な平らげ方に、そして、きっと喰い意地の汚さに喜んでしまうのだ。
 料理屋に入って喰うのは、結局のところ、皿を介して作り手とのコミュニケーションだと実感させられる瞬間だ。
 そんなことも考え合わせると、こんな皿が家で喰える我が家の贅沢は、何とも言葉に尽くせないところがある。

金目鯛の香草オーブン焼き。
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