岡田純良帝國小倉日記

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紅鼻子豬腳專賣――男を蕩かす小椀。
1月6日
紅鼻子豬腳專賣――男を蕩かす小椀。
旅の中で美味いものは色々ありついたが、忘れられない悪女の味といえば、なんと言っても、高雄の自強路の紅鼻子豬腳專賣の腿庫(蹄膀)麺であった。
皿の上からソーメンが頭を出すくらいに浸っている小さな丼の上に豚足と味付け卵がどっさり乗っているのである。
「なんだこれは!」
「こんなもの喰ったら」
「男は蕩けてしまう」
どうも俺は叫んでいたらしいのであった。
男を蕩かす小椀――シャレにならん。

紅鼻子豬腳專賣の腿庫(蹄膀)麺線

こんな小さな椀をひとたび喰ったら、その後は気が散って、兵隊だって戦争なんができないだろう。
たとえ受験前の学生が体調が悪くとも、悪友の誘いには抗えないだろう。
すなわち、こういう喰い物こそ、傾城の美女であって、悪女中の悪女なのだろう。
一口目からクライマックスの連続である。クライマックスブルースバンドである。
って、違うだろう、クライマックスブルースバンドじゃなくて、クライ、ベイビー、クライ!、ってことかな。
とにもかくにも、ドヌーンであった。こんなもん喰ったら、腑抜けになってしまいそう。それだけは言えますな。春秋に富む男仕は食事厳禁だ。

紅鼻子豬腳專賣の内用菜単

「なんだこれは!」
「こんなもの喰ったら」
「男は蕩けてしまう」
喰い物だけではないのだった。
帰国して何が寂しいか。バイクの音が聞こえない。
昔はこれに、さらには練炭の臭いが記憶に絡んだものだが、あれからも遠い遠い年月が経ってしまった。
今、練炭といえば、日本なら集団自殺用に使う炭としてくらいしか記憶されていないのも寂しい。昔はアジアの屋台で使う火は練炭で、そこにかーバイトのランタンの灯火が彩りを添えていたものだ。往時茫々。
| 7喰う | 13:13 | comments(0) | trackbacks(0)
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