岡田純良帝國小倉日記

<< 気になる本――街務省は復権するか(上)。 | main | 気になる本――街務省は復権するか(下)。 >>
どぜうと江戸っ子。
3月15日
どぜうと江戸っ子。
 友達のタイちゃんの実家に行った。実家では歓待を受けて、翌朝はタイちゃんの家のある街で一番の田うなぎ屋に行った。
 田うなぎ屋のおいちゃんはタイちゃんが悪ガキの頃から知っているから、もう、ガキ扱いである。自慢のマツダの新車を縦列駐車させようとするタイちゃんに。「オーライ」とか「右に切れ」とか「まだ早い」とか、その合間に、
 「ヘボ」
 「新米」
 「できそこない」
 なんぞという言葉が散りばめられているのだ。ああせいこうせい、今では「大社長」として指図を言われなくなったタイちゃんは、
 「やかましいな!」
 「じじい!」
 運転席であせをかきながら文句を言うのだった。アハハハハハハ。

20180308 (掲載・Luon999)

 俺たちが喰ったのは田うなぎのフォーで、バナナの花とか、大葉、コリアンダーをタップリ載せて頂くわけだ。
 他うなぎはやっぱりニッポンのどじょうとは違って、細くて長い。精のつく料理として、昔から、妊婦をはじめとしたヴェトナムの御婦人方に人気がある。
 昭和年代の東京、とりわけ錦糸町から浅草辺りの店を想い出したのだが、往時の山手地区のオバサン方は、八目鰻やらまむしやらこの手の美味しい滋養健康食まで毛嫌いして、何時の間にやら寂れてしまった。

田うなぎのPho (掲載・田うなぎ別々)

 それが、この20年ほどか、昨日の駐妻とは違う人種のニッポン旅女子が出てきている。今ではハノイやホーチミンを歩く女子だけでなく、こんな田うなぎだ、田蟹だ、鳩の丸焼きだ、たにしだ、もう往年の自分のばあさん世代への復讐のように、執念深く店に現れては喰い続けているのだった。
 この辺りは、結局、日本人がまるで自己否定をしてしまったところをパテで埋めているかのように、50年かかって本来のアジア人の喰いに、振り子のようにバランスして戻ってきているように想える。
 俺がタイちゃんの家で4世代宴会に呼ばれ、田中眠(1945年-)のようなタイちゃんのオヤジさんから焼酎を注がれて酔っ払って居る間に、San FranciscoのRがオヤジとオフクロを次々に亡くして傷心に沈んでいた。
 こちらに戻ってきて、Rにタイちゃんの家で撮った宴会写真を送り、ジンセイは長いようで短いから、オマエも精々楽しみを見つけてジンセイを楽しむがいいぜと書き送ると、直ぐに返事が返って来た。中国系アメリカ人4世のRにもこのヴェトナム人の写真は心に染みるものなのだった。
 「寺内貫太郎一家」にしても「ムー一族」にしても、昭和40年代後半にはウソでもいいからギリギリ擬似大家族制度が描かれていた。
 21世紀の今、アジアの大家族制にニッポン人はもう戻れないにせよ、タイちゃんの宴会写真にアメリカ人のRが即座に反応した話には、我々アジア人の本能の幾ばくかの真実が語られているように感じられる。

追記
クレイジー⭕⭕⭕子から。諸兄姐、頼んまっせ。

おかっち
こんばんは
P.I.L.の、来日公演決定しました。
7月3日東京.4日大阪
あと、P.I.L.40周年記念のボックスセット、ドキュメンタリー映画のDVD?リリースもあります。
どうぞよろしくお願いします!
| 10随想 | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
| - | 23:22 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://punkhermit.jugem.cc/trackback/6802
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>
SPONSORED LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
モバイル
qrcode
LINKS
PROFILE