岡田純良帝國小倉日記

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田蟹という食材の魅力。
3月12日
田蟹という食材の魅力。
 「た」の付く食材には、たにしも田うなぎもあるわけだが、田んぼのたんぱく質では田蟹も旨い食材の一つだろう。俺たちは、大都会の街外れ、郊外の住宅地と呼んでいい某所に、ある晩、勇躍、タクシーで乗りつけたのだった。
 田蟹屋で有名な某所。ここはイーゲの店員がいると直ぐに分かった。田蟹を素揚げにした揚げ田蟹などは青海苔と一緒に塩で喰うのだが、もう、厨房に飛んでいき、
 「あんたと俺は胃が繋がっているぞ!」
 と調理人の両手を握りたくなるほど日本人にはずばりと来る。それほど旨い。 
  
   20180306 (掲載・揚げ田蟹2)
 
 そしてメインは田蟹鍋である。
 トマトとニンニク酢を効かせたスープ。そこにブンをひたして入れる。さらにたっぷりの大葉やパクチー、檸檬グラス、こぶみかんなどのハーブ類とキャベツを入れ、細切れにした牛肉を入れる。
 その間に田蟹のすり身とカニ味噌をたっぷり入れるのだが、この蟹味噌が強烈なのだった。 
 醗酵させた海老味噌をベースにしたマムのブンなどを喰ってみると分かるが、この蟹味噌も十分に醗酵をさせて、それ相応の臭みと深い味がある。  
 
20180306 (掲載・田蟹鍋1)
 
 この味噌のしぶきをシャツの袖なんかに飛ばしてしまったら、それは、「取り返しのつかないこと」になりやんす。諸兄姐、それを知った上でトライして頂きたいものでござるよ。 
 今回の旅で想ったのが、シクロやタクシーの運ちゃんが俺たちの姿を観て声を掛けてくることが殆ど無かったことだった。
 シクロの運ちゃんは20年前はインテリがなるのだとか言われていたのだけれど、そんなインテリはもう死んでいるというわけだから、今のシクロ・タクシーの運ちゃんの素性は俺は知らない。しかし、これほどの自動車とバイクの洪水の中で、シクロの存在意義は最早全く無いと言っていいだろう。

20180306 (掲載・田蟹鍋2)

 それと共に、若い世代のヴェトナム人の男女の腕に刺青が入っているのは行く先々で目にした。世界中、カタギであっても刺青を入れる時代になったとはいえ、ヴェトナムでは、日本社会と同様で、刺青は極道の印であったはずである。
 衣食住足りて、こういう人間が出てくるのだろう。日本でも同じ道を辿ったわけだ。俺は渋谷のチーマーだの関東連合だのの世代と、自分とでは価値観が隔絶している感じがある。俺がガキの頃にはヤクザとカタギにはそれ相当の違いがあった。
 それと同じ流れが今のヴェトナムには起こっているということなんだろうと俺は理解した。
 田蟹鍋だとかマムのような発酵食品と共に、若い人の間の刺青の流行は、汗水流してスズメの涙ほどの対価にしかならないシクロ・タクシーとは別に、どんどんその愛好家を増やしているのだった。
 この辺りにも考えさせられるものがある。


追記
帰宅してグッタリ。帰国便の朝食がバイン・ミーになっていたのには驚きましたね。工夫ですな。
機内で「戦狼」見る。ものすごいプロパガンダ映画に辟易。嗤ってしまったのだが、アジア歴代興行収入第1位。仕事柄やられている感が強烈に残った。
それ以前に、ラウンジの朝日新聞で寄稿者の名と内容に仰天。情実の新聞社の伝統か、洗脳もここまでくるといっそ清々する。それがかつて日本をあちらの方向に沈ませかけた右や左の旦那様・奥様ら、ある種の人たちにはジンセイ全てってところなんだろう。宗教と同じだ。
情け無い気分だが、俺だってリアルな現実から眼をそらすわけにはいかないから読まないわけにはいかんもんねえ。成田の駅で日本の空気の良さにはホッとした。しかしこの空気の中に不穏なものも感じられるわねえ。特使もやって来る、ある方面のお喜びの吊るし上げ会見もある、そしてそこに付け込もうとする勢力もある。
アホラシ、もうひと寝入りするわいな。
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