岡田純良帝國小倉日記

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神戸にて(2)――不都合な真実。
小倉日記’18(第六弾)
2月27日
神戸にて(2)――不都合な真実。
 神戸には大阪の大正区と同じように沖縄の出身の人が多い。敗戦前には軍需都市だったカワサキ・シチーと似ているところ。
 正月にNHK BSで沖縄のラッパーたちのドキュメンタリーを放送していた。ラッパーが日本はメディアの報道がオカシイと言っているのに同調していて、そんな話を乙仲通りやトアでお店をやっている人たちが面白がる。神戸らしい感性かも知れない。
 「犯罪起こしとるのは沖縄の人間ばっかしやのにって言っとって」
 「ガイジンが何かやると報道は針小棒大や、とか言ってはってな」
 「あれ、おかしかったわぁ」
 「BSと地上波は方針違うんとちゃう」
 「せや。意外とBSは硬派やで」
 神戸の感性かも知れない。

「沖縄1935」表紙。.jpg

 沖縄本島の北部はソテツを喰わなければならないほどの飢饉があって、「ソテツ地獄」と呼ばれるほど貧窮に苦しんだ。米軍基地のあるエリアだ。そういう実情は、口伝で親から聞いて知っている人が多いわけだ。
 そして外国人に対しても、少し感性は違う。一口に中国人といっても、台湾系、広東系、香港系、広州系と、昔から色々といることも知っている人は知っている。例えば邱永漢とその家族と繋がりのあるような人も多く、国籍を超えて自由思想系の人が多い。

沖縄タイムス・ロゴ.jpg

 「沖縄タイムスの本社ビル、立派なんやけど」
 「県庁みたいなんやろ」
 「あれなぁ、朝日新聞が貸付しとんねんやて」
 「ホンマ?」
 「低利でな。せやけど、そんな朝日からされたら新聞の独立性なんてないやん」
 「しょうもな。傀儡政権やな」
 「何かおかしいのはそういうこともあるのんやなあ」
 そういう話が酒の肴にもなる。

沖縄タイムス・ビル.jpg

 それでいて、大都市でもあるために、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)・原水協(原水爆禁止日本協議会)系の活動も活発で、鯉川筋の「神戸本町商店街」の大丸前の交差点、「森谷商店」の対面で年老いた女性がマイクを握り締めて絶叫している光景も珍しくない。

つちやメンチボール (2).JPG
 コチラ、森谷商店ではござらっしぇん。御存知、つちやの黒豚メンチボールでありんす。

 「NHKご覧になりましたか〜っ!」
 「核ミサイルが1千発以上も沖縄に配備されているのです〜っ!」
 「戦後になって基地ができたんですよ〜っ!」
 「アメリカのトランプの言いなりになって」
 マイクの女性と目が合ってしまった。思わず会釈をすると、彼女、マイクで絶叫した。
 「有難うございま〜す」
 選挙演説やないんやでと突っ込みを入れたくなった。ヒヒヒヒヒヒヒ。
 聞くと、若い頃には市議会に議席を持っていたこともある有名人なんだそうだ。色んな人が神戸からは出ますけど、皆んな真面目なええ人なんですと某店のオーナーが言うのだ。そうだろう、ヒステリックじゃなくて上品だから、俺も思わず会釈してしまったじゃんか。オホホホホホホホ。


追記
先日、久し振りに行った神戸で買えなかったブツをも一度行って欲しいとも想ったりもする。そんな買い物の前に、今あるブツを着潰したり履き潰したりせんとあかんやないのと想う内に、あっという間に50年間も経ってしまった。人生、そんなもの。今晩は久し振りに家族3人顔を揃えるのかな。
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