岡田純良帝國小倉日記

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気になる本(1)――サボっていたらワヤ。
1月13日
気になる本(1)――サボっていたらワヤ。
 昨年9月半ばに帰国が決まった時点から、日経の書評欄を溜め込んできた。2週間ほどは欧州国際版で、10月以降は日本版だが、欧州も日本も、日経ではそれまでの日曜版から土曜日に書評を移動させるという大胆な手に出た。これは他紙もまだ追随していない、新しい試みだが、複数紙を取っている人で、日曜日にまとめて書評を読むのを楽しみにしていた人には慣れるまで時間が掛かりそうだ。

  「生きた建築大阪」表紙。.jpg

「忘れられないひと、杉村春子」[川良浩和著, 新潮社]
 没後20年の歳月が経った。広島の女。「この世界の片隅に」では主人公が嫁いだ呉の嫁ぎ先は、やがて出戻りとなる小姑の黒村径子がいる。映画を観た後で、我が一族の誰もが、「ケンジョの○○おばさん」を思い浮かべた。プライドが高く、常に居丈高にモノを言う。広島県立呉第一高等女学校卒の典型。よく描けていたと想う。
 ああいう役柄は関東なら沢村貞子だが、もし健在なら杉村春子は当たり役だと俺は想う。
 その杉村春子の遺した家には、ふすまと壁の間に、袋に詰まった大量の手紙が残されていたそうだ。友人やファンからのもので、1,500通にのぼったという。本書はその手紙の中から何人かの差出人を訪ねたところがミソだ。
 向田邦子の家から彼女の書いた恋文が出てきたこととは違うだろう。向田邦子が恋文を認めた相手は自殺した。その後で、相手の母親からまとめて返されたということになる。独り者で亡くなった女の家にあった手紙というのは、ぞくっとする感じもあったりして、ミステリーめいたところもあって興味深い。(日本経済新聞)

大大阪 第3回 通天閣&天王寺動物園.jpg

「大大阪の時代を歩く」[橋爪紳也著, 洋泉社歴史新書]
 これは幼い頃からの俺の仮説、大阪が首都だったら、という話を真面目に論じた本だ。明治維新で大阪は首都の候補でもあった。大正から戦前は大大阪と呼ばれ、東京を凌ぐどころか東洋一の大都市だった。都心に残されたモダンな建築や構造は東京に残された同じものよりずっと美しいアールデコで圧倒される。シャープな美観は東京には無い。
 東京オリンピックのインフラ整備のために東京の都市構造は破壊されて、日本橋の上に首都高の高架が通るなどという愚作が罷り通ったのだが、その6年後の大阪万博では、都心から離れた千里の丘に会場を建設した。大阪人の柔軟な気質が俺は好きだ。副交感神経は常にON。それが、東京なら、副交感神経をOFFにするのが良識だったりする。だからかどうか、関東に暮らしていると肩が凝る。(『新書』、日本経済新聞)
「私説大阪テレビコメディ史」[澤田隆治著, 筑摩書房]
 「『てなもんや三度笠』『花王名人劇場』など放送史に残るヒット番組を手がけた著者が、テレビ草創期の舞台裏や芦屋雁之助、花登筺ら喜劇人や作家を振り返る」
 大阪絡みでは面白い話は幾つもあるのだが、これはその内に。(『短評』日本経済新聞)

追記
昨日はまたまた病院で新しいヤクの処方箋を渡された。薬局で支給されたヤク。どうも気に入らないのよねえ。そいで昨夜は寝る前にヤクは飲まんで寝たワイナリー。すると先程まで快眠なめり。まありおりはべりいまそがり。
読んでる本は横尾忠則の次が団藤重光で、2人に共通点があるとすると、家は元々が備前と播州と瀬戸内の小さな藩のあった所だもんね。袴田巌が死刑判決を書いた裁判官と対面した。名張ぶどう酒殺人事件で死刑判決を下した団藤とも重なるわけやな。奥さんはナニモンや。気配が消されとんねん。オモロイなあ。
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