岡田純良帝國小倉日記

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木蓮の奇縁・London Ladyの気風(上)。
4月11日
木蓮の奇縁・London Ladyの気風(上)。
 3月25日、Londonは久しぶりに朝から晴天になった。今年のLondonは昨年より随分暖かく、3月に入る前から桜のつぼみがほころび始め、3月中、ずっと桜花が咲き誇って春の到来を喜んでいた。
 俺は往復7km半を日々歩いているから、ルートの大半の家々の木々は頭に入っていて、あの角を曲がった家の庭の桜は、もう今朝は散り始めているだろうか、とか、そういった小さな自問自答を、足早に歩きながら検証して愉しんでいる。
 ルートの途中には、The BeatlesのAbby Roadで有名なEMI Studioの交差点のカメラ(https://www.abbeyroad.com/crossing)のスコープの中を通過する。だから俺の姿は、必ず、インターネットで日々世界中にオープンになっているというわけさ。まぁ、カメラの奥の最深部を横切るだけだから、気付ける人は殆どいるまいと想うけれど。

Aston Martin DBS 1970.jpg

 昨年は日本からの荷物の引越しがあり、4月初旬に夫婦でLondonに揃って来た時には桜花はまだ咲き始めだった。だから花見は4月後半で、随分緯度の高い場所に来たなあという感じがあった。だから今年は昨年より暖かいということがしみじみと感じられた。
 昨年師走はクリスマス前に早咲きの桜が咲いて、これが緋寒桜か寒緋桜かと想うのだが、一方であれはアーモンドだという方もいる。寒いから皆さん頭上を見上げる余裕も無い。東京の桜の花びらよりも小さな花びらが舗道に散っていても、そんなものにも構わず踏み付けて歩いていく。

Honda CB400 Four Cafe Racer (4).jpg

 だから、桜の開花には敏感になったのだが、本格的に正真正銘の日本と同じ種類の桜が咲き始めたのは3月だったろう。昨年よりも1ヶ月も開花が早かったことは嬉しかったが、ずっと3月は雨がちで、あまりいい天気の日が少なかった。
 それが、月末の25日は土曜日で、久し振りに朝からすっきり晴れた。
 (久々に出て歩くか)
 歩かないと損をするような気になっている。春分の日に向けて陽は長くなっていったといえ、3月中は雨模様の空でしかもまぁ、東京と同じようにまだ肌寒い。週末は外を歩く気にはなれなかった。
 その日は午後から少し風は出たが、我が家の周辺は外出する家族連れの自家用車で交通渋滞するほどの人出になった。我が家からは3km少しある峠道に、年代なら16世紀末、関ヶ原の戦い前に建てられた古いGastro Pubがある。
 そのパブを目標に標高差30mほどある丘を登って歩いて行く。普段はまず見ない高級な自家用車が渋滞の車列の中に紛れ込んでいる。年式の新しいBentleyのFamily Station Wagonがいる。運転席には子連れの女傑が。
 (うーっ)
 限定車なら、乗り出しで7千万円以上とかいう話を聞いたことがある。

Honda CB400 Four Cafe Racer (2).jpg

 さらにGarageから出して家の表に停めてある1970年型と思しきAston MartinのDBS V8。Ford Mustangに対抗する英国の高級車だった。コイツに見とれて隙を見せたら、俺たちの脇を同じDBSでオープンのV8 Vantage Volante(Bond Car)が。運転席の紳士、 “往年の美女”を乗せて獰猛なドロドロドローンという排気音をさせて走っていく。庶民にコイツは目の毒だ。
 (関係ねえ!)
 テクテクと歩き、峠道の店へ。元より、この店では28日熟成のBeef Steakだと決めていて、俺はLager Beerで牛肉を流し込んだ。旅籠兼業の建屋も微妙に傾いているのだが、俺たちの座った屋外のテラスのテーブル部は殆どひしゃげたように斜面になっている。

Jaguar E-type 1962.jpg

 この店も冬場は閑古鳥が鳴いていたのに、その日は駐車場がパンパン。犬を連れた客がひっきりなしに入ってくる。犬も色々。Chow ChowもWeimaranerもBasset Houndも。Spainでは秋田犬がはやっていたが、Londonでは、近頃は柴犬を見ることがある。
 犬連れの客は、大半が犬を乗せてこの一本道の渋滞の中を走ってきたのだ。
 (あ)
 遠くに木蓮が咲いている。今日の陽気なら公園はさぞやきれいだろう――普段はそんな殊勝なことは想わない。これも陽気のせいなのか。
 というわけで、本稿、明日も続く。


追記
今回の滞在で、AustinかRange Roverを探すように某所から依頼があった。だけどそのセンセイは俺にとっては前科があって、西海岸で必死に探したのに、結局、買わなかったんだよ。ミントコンディションの73年型の911を。
それで………俺が買っちゃったんだよな。目の前にいい女がいると絶対に見過ごせないだろう。つまるところ「土竜の唄 香港狂想曲」って感じかねえ。ウッフッフッフ。
こういうプログラム・ピクチャーは今時の評価は低いようだけど、いいんだ、超マンネリってところがプログラム・ピクチャーの良さなんだから。俺は全然オッケーだぜ。マンネリ最高なんだよ。つまり、吉本喜劇なわけよ。

ってことは、俺、イギリスでまた、

乗っちゃうのかよ?

オホ、オホホホホホホホ。

明日はどっちだ!
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