岡田純良帝國小倉日記

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気になる本――いとはんの苦難、ねぷたのリズム。
3月17日
気になる本――いとはんの苦難、ねぷたのリズム。
「大卒無業女性の憂鬱」[前田正子著, 新泉社]
 常に感じられる関東と関西の違いは関西の「いとはん」の存在だ。「いとはん」がおると、ははぁ、関西も保守的なところがあるさかいなあと想い出させられる。
 大学を卒業して家事手伝いをしている女性は、それでも昔はお見合いがあった。しかし、今は、非婚はもう珍しいことではなく、常態でもあるから、結果的に未婚無業の女性が増えている。それがどうやら課題の本らしい。
 「『女性の活躍』はこれからの日本に欠かせないテーマだ。本書はとりわけ関西に住む大卒女性に焦点をあて、現状と課題をまとめている」
 昔は「神戸女学院」のような大学では進路をあまり公表していなかったが、そういえば、「家事手伝い」が多かったからだろうか。今はそんな時代ではないけれど、大学の公表の数値からは、就職を希望していない人が卒業生の内100人ほどいる。就職先は圧倒的に航空会社か金融が多い。

      長嶋有の薦める「和嶋慎治」自伝。.jpg

 しかし、進学校の付属高校で進学先の大学を公表しなくなった理由と違って、大学まで出ても就職を希望しない人が100人もいる。関東で言う、フェリス女学院の大学と付属高校の関係にも似ているか。
 航空会社は派手だけど保守的だ。娘や息子の教育に熱心な人が多いものだが、意外にも芸術系のようなやや外れた方向には子供を進ませないように説得したりする。我が家は、完全にゲージツ・美系へとっぱずれてしまったが、親がこれだからどうしようもない。母親も父親も趣味は多くの人が好むスポーツ観戦もハリウッド映画も好みではないし、あくまでインドア目音楽科ロック属。その先はグラム種とパンク種に分かれるわけだが、あくまでマイノリティー。
「屈折くん」[和嶋慎治著, シンコーミュージック・エンターテイメント]
 「人間椅子」のギタリストが自伝を書いたことを「半歩遅れの読書術」で長嶋有が紹介していた。オタクの極北という感じもある。やっぱり売り方もオタク。予約販売のみの限定版があって、アマチュア時代の未発表曲を含むCDRに加え、限定復刻版ギターピック、著者自ら考案した「屈折くん」ステッカーとバッジ付きというものだ。

「屈折くん」と和嶋慎治近影。.jpg

 この人は弘前高校だから、ちょっと屈折の度合いが違ってくる。ホンモノのネィティブ弘前人同士の会話は殆ど俺にはハングルに聴こえ、ヒヤリング不能な方言の一つだ。
 「『あずましい』はCozy CornerのCozyと同じ意味なんだ」
 昔、弘前の単語を俺に教え込もうとする弘前高校のOBがいた。その父親も弘前高校で数学を教えていたから和嶋は教え子だろう。そのOBも、鈴木研一や和嶋慎治と同じくハード・ロックの大ファンだったのだ。
 和嶋慎治のファン層と違うのは、俺も“偉大なる我が女房”も、ステッカーやバッジを有難いとは思わないし、限定品を集めるコレクターではないことだ。
 メジャーなミュージシャンで我が家で音源があるのはDavid BowieとQueenくらいか知らんね。Beatlesは初期のものしかデジタル音源は無い。Rolling Stonesも絶頂期の70年前後の数枚だけ。
 スポーツ観戦は敢えて挙げれば大相撲。ボクシングは観戦は好きだけど、特定の選手やタイトル戦に限られるかも知れない。そういう意味ではマイナーなファンだろう。
 そういうこともあるからだろうか、ロックは全部好きですとか、そういう人とはどうも話が合わない。日本はロック世界という大括りの異次元空間があるようだが、苦手だ。
 「Fuji Rock」でも、ロックなら何でも大好き、というオーラ満々の人たちと行き会うからこちらはツライ。Bluesも何でも好きです、という人もいるけれど、俺はBluesは全部好き、というわけではないからまた違う。John Lee Hookerも好きなVocalistだけど、電気増幅したバンドの音が一番好きなのだ。

     特典、「屈折くん」ステッカー・シート。.jpg

 Sex PistolsだってSid Vicious時代よりGlen Matlock時代の方が好きだった。昔からバンドマンの間ではジョーシキだったけれど、見方としてはマイノリティーでしょう。
 ひねくれているわけではなくて、好みが狭いんだろうと思うんだけど、それ、ロック・ファンという概念からすると、ちょっと外れるだろうし。
 ニッポンでロック・ファンを自認する人はかなり保守層と重なるんじゃないかと前から疑っている。俺は本来的に保守層でなくリベラルと思っているけどね。おっと俺の話は全く関係無いか。オホホホホホホ。
 「そういえば高校2年の頃のあだ名が“屈折”だったなって。その後の人生を表している言葉だし、なおかつ難しくなくてポップだし。それで『屈折くん』」
 和嶋慎治は弘前高校時代のあだ名を自伝のタイトルにした。その和嶋の2学年上にいた友達は、聞いてもいないのに何時も口癖のように言ってたっけ。
 「ハード・ロックはねぷたのリズムと似ているんだよ」
 弘前人らしい開き直りが忘れられないぜ、35年経っても。「人間椅子」のファンだろうな、アイツなら。弘高ハード・ロックはねぷた直伝の正統なのだ。多分。(日本経済新聞)


追記
荒れる春場所だけあって、いよいよ荒れまくってますなぁ。大阪の諸兄も座布団ブン投げてらっしゃることやろね。勢が大金星の翌日に土を付けていて、まぁ、阿吽というヤツか知らんけど。
日々行き帰りはチャック・ベリーとエルビス・プレスリーという、黒白取り混ぜて王道を行っております。桜はそろそろ散り始めていますわい。

追記の追記
「パリ⇒マルセイユ」⇒映画「ギャング」⇒フィルム・ノワール⇒パルプ・マガジン⇒ブラック・マスク⇒小鷹信光⇒早稲田ミステリクラブ⇒仁賀克雄⇒切り裂きジャック⇒錆びたナイフ⇒仁義なき戦い⇒美能幸三⇒カタギ説諭事件、とまあ走馬灯のようにぐるぐる回った数日なのだった。ウッフッフ。
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