岡田純良帝國小倉日記

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気になる本――足りるを知るものは富む。
3月14日
気になる本――足りるを知るものは富む。
「超監視社会」[Bruce Schneier著・ 池村千秋訳, 草思社]
 今日は祖父の祥月命日。合掌。41年前の18時43分に国立大蔵病院で死去した。
先日はEdward Snowdenのことであれこれ考えたけれど、どーでもよくなってきた。金や資産を盗まれるのはイヤだけど監視したいヤツはご随意に。どうせ監視されたって大したものは奪えない。俺の心は奪えない。「Can’t Buy Me Love」だわな。
 本書も、監視者の存在を指弾するもので、原題は「The Hidden Battles to Collect Your Data and Control Your World」なんだけれど、多分、ネットの世界が大きく拡がって、金融決済のようなものが全て仮想空間で行われそうな状況になる時に、これらの問題は世界的な課題として議論されるように想う。どうせまた新しい枠組みを越え、あらゆる艱難辛苦を乗り越えたいと希求する違法な使い手が現れるんだろうけれどさ。法を破ることは麻薬と同じ快楽でもあるからな。(日本経済新聞)
「世界と僕のあいだに」[Ta-Nehisi Coates著・池田 年穂訳, 慶應義塾大学出版会]
 本書はアメリカで4年ほどいて学んだ深い闇を照らす本だ。イギリスやフランスよりも超大国のアメリカ合衆国が劣っているのは、未だに激しい黒人への人種差別が行われていることだろう。あまり口にしたくもないけれど、本当に、酷いことだ。教育の機会、雇用の機会が予め限られている。彼らは先住民が居留地に押し込められているように、都市の中のGhettoに押し込められている。

Black Panther Party Logo.jpg

 「著者は思想家や詩人でもある。父は黒人教育の名門ハワード大学の司書を務め、左翼的な解放闘争で知られたブラックパンサー党員だった」
 「息子が生まれる少し前、ハワード大学の黒人学生が警官に射殺された。それが著者の怒りの発火点になった。時を経て2014年、黒人生年を射殺した白人警官が無罪になった事件に息子が衝撃を受ける。著者は、それこそが米国という国の伝統と論理なのだと伝え、闘い続けろと説く」
 本書のようなリアルな叙事詩を、21世紀の日本人は持つべきだ。覚醒する時だ。例えば某新聞を読むと投稿欄に衝撃を受ける。在日外国人はアメリカの黒人と同じと言う声がある。紛争地域に派遣された自衛隊は危険だから帰任させろと言う声も。アメリカ軍と国連軍の背負うリスクに日本一国だけ無賃乗車を何時まで続けるのだろう。自分は安全地帯にいてキレイ事を言い続ける人が人の尊敬をかち得るだろうか。視野を広く持ち、権利を主張するよりも、まず「義務」の方を先に考えて行動すべきだ。(日本経済新聞)

    The Black Panther Vol.01.jpg

「フリートレイド・ネイション」
 ということをツラツラ考えて、かくいう自分の暮らす土地でBrexitを振り返ってみる。
 「イギリスでは、『自由貿易』はたんなる経済政策ではなく、多くの集団や個人によって支持され、社会正義を体言するものとして一種の『信仰』の域に達していた。いわばイギリス固有の『政治文化』となっていたのである」
 「19世紀末、多くの欧米諸国が保護貿易を採用するなか、イギリスだけが強固に自由貿易を維持した」
 「自由貿易は、平等や正義を実現するものとして、階級、性別、人種などの違いをこえて、様々な社会運動の集団に支持されていたからだ」
 これまでMargaret Thatcher(1925-2013年)は救世主のように言われてきた。彼女のMonetarismがCitiの繁栄を産み出し、同時に日産のサンダーランド工場の誘致に象徴されるように、外国資本を呼び込み、その結果、自国の基幹産業・民族資本を駆逐した。他方、現在の日本は、他国が無いかの如く極めて不健全で利己的な振る舞いをしている。
 軍隊を使わずとも、サイバー空間の戦争状態は悪化の一途を辿っている。奮励しないと座して死を待つばかりと思うが、同時に我々極東アジアの人間には「知足者富 強行者志有(足るを知る者は富み、強を行う者は志あり)」という美しい思想もある。つまるところ、「中庸」ということなんだろうが、この塩梅が難しい。(日本経済新聞)


追記
おみゃーわしサファイア王子になっちゃっただら。うわーん、もう、静かだったファーストクラスラウンジも、もーこれでさよならだがやー。わーやだで。


追記の追記
ユキヒョウの写真が出ましたワイ。これは別稿で挙げますけど、美しいねえ。ま、寝るワイ、わしゃ。
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