岡田純良帝國小倉日記

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しばたはつみのこと。
倫敦日記’17(第九弾)
3月1日
しばたはつみのこと。
 「Live Entertainment Special」[しばたはつみ, 日本コロムビア]
 1975年5月、ホテルパシフィック東京のステージに登場したしばたはつみ(1952-2010年)。この時、弱冠23歳である。
 バックは宮間利之とニューハード&ストリングス。日本を代表するビッグ・バンドであり、この頃は全盛期というか、絶頂期と言うか。そんな時期のニューハードのサポートするのは23歳の「歌謡歌手」。そういう建前である。

     「宮間利之とニューハードatモンタレー」ジャケット。

 ニューハードのメンバーは、この日、宮間利之(cond)、武田周三・白山文男・岸義和・神森茂(tp)、片岡輝彦・上高政通・塩村修・伊藤昭志(tb)、鈴木孝二・白井淳夫(as)、森守・井上誠二(ts)、多田賢一(bs)、山木幸三郎(g)、間中忠和(b)、鷹野潔(p)、四方田勇夫(ds)、前田憲男・山木幸三郎(arr)というメンツ。そこに市川秀男(Keyboards)とゲストで世良譲(Piano)が加わった。ラッパ隊の切れ味はモノ凄い。JB’s全盛の頃だもんな。
 23歳の歌謡歌手のバックとしては、このうえもない豪華なラインナップと言えるだろう。この頃、ニューハードはアメリカ合衆国の夏のビッグ・イベントに毎年参加しており、New Port、MontereyなどのJazz Festivalで大うけに受けていた。定番曲であっても手を抜かず、すさまじい熱演で高い評価を得てあぶらがノリノリの時期だろう。
 編曲には服部克久としばたの実父の柴田泰が入っている。しばたはつみという歌手は、つまり、“そういう歌手”だったのだ。本質は、ブラウン管の「歌謡歌手」ではない。

    世良譲と一緒に.jpg

 彼女のプロとしてのキャリアはこの時点ですでに10年以上ある。米軍キャンプ上がり。鍛えられている。宮間利之とニューハード&ストリングスはその彼女をよく知っていた。61年、9才の時に米軍キャンプ付属の将校クラブのステージに立ち、「スマイリー小原とスカイライナーズ」専属となっている。
 だから15歳からCMソングを歌って、丸善の「Oh!モーレツ」だとか小林亜世の書いた「レナウン娘」(原題は:『ワンサカ娘』)も60年代に歌っていた――というのは付け足し。蛇足だ。彼女のためにその路線はよくなかったのではないか。本人は歌謡界で成功したかったのかも知れないが、晩年は忘れられた歌手というのが口癖だったそうで、それは彼女のためにも如何にも気の毒なことだった。このメンツを観ればまことに壮観だが、客席の方も、歌手自身も、その落差に気付いていない。

    「New Herd Plays Modern」ジャケット。

 しばたはつみを最初にブラウン管で観た時から、もう、大人の歌手という感じがあった。しかし彼女は幼い頃に2度、少女歌手としてデビューしており、2度共挫折し、その後、アメリカで2年間ステージに立った。Three DegreesやIke & Tina Turnerと競演していたのだから、アメリカから帰らず、その方向で進めばよかったのではないかと想う。
 昔、北島三郎がロックを歌うと凄いという話を聞いたことがあったけれど、「まつり」は、もうロックンロールの領域だろう。この曲などErma Franklinが本気出して歌ったら真空管アンプが火を噴きそうなソウルになる。
 しばたはつみの代表曲は77年の「マイ・ラグジュアリー・ナイト」というのも惜しい話だ。曲はマツダのコスモLのCMでマツダとタイアップした。この曲で「ラグジュアリー」という聴き慣れない単語が一時期一般化した。コスモ・ラグジュアリーかと想っていたが、そうではなかったようだ。名古屋の伯父が、この新車を買って祖母の家に乗り付けたら、翌朝、タイヤが4本、丸ごと盗まれていた。そういう時代相。
 同じようにキャンプ出身の松尾和子(1935-92年)のようにもっともっと大人向けの曲を歌うべきだったと想う。テレビは「消費」の時代に入っていたから彼女には合わなかった。彼女がアメリカで修行していた時代は、朱里エイコがバリバリ歌っていた頃でもあるが、朱里エイコも悲惨な最期だったらしい。
 しばたはつみが引退して伊東市内に暮らしていたこと、鬱病で苦しんでいて、風呂場で心筋梗塞で亡くなっていたのを老いた父親が発見した逆縁など、その才能を鑑みると気の毒でならない。俺は彼女に間に合わなかった。それも残念。


追記
低下傾向顕著也。また引越しで旅に出るか。
2月のご愛顧=帝國:小倉:米國=17,503(18,980←27,773←15,087←15,435←16,504←17,148←16,538←18,202←18,597←23,362←19,300):3,310(3,638←5,839←3,696←3,122←4,360←3,409←3,992←13,022←7,903←4,917←4,425):1,054(1,234←471←463←438←813←460←743←361←926←747←789)=92%:91%:85%=21,867(23,852←34,083←19,246←18,995←21,677←21,017←21,723←31,585←27,426←29,062←24,514)92%

追記の追記
3時間程前から風雲急を告げている。大本丸から呼び出し。またまた2泊4日か?、だが、久々に面白くなってきたぜ。よござんす、一肌脱ごうじゃないか。やってやる。細工は流々だわさ。ウッフッフッフ。またまた某所と某所からはハッキングしてくる美魔女がいるのかねえ。○○だなあ、○○のは俺じゃないから、意味無いよ。
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