岡田純良帝國小倉日記

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気になる本――日本語の吹き替えで観たい。
2月24日
気になる本――日本語の吹き替えで観たい。
 「モンティ・パイソンができるまで(原題:So, Anyway)」[John Cleese著・安原和見訳, 早川書房]
 中学生の頃に12チャンネルで放送していた怪しい番組が「チャンネル泥棒!快感ギャグ番組・空飛ぶモンティ・パイソン」だった。
 Graham Chapmanの声は山田康雄が当て、本書の著者、John Cleeseは、銭型警部の納谷悟朗。アメリカ人でアニメーション担当のTerry Gilliamの声が愛する広川太一郎。

       「モンティ・パイソンができるまで」表紙。

 俺には「ルパン三世」の漫画家がモンキー・パンチで声優はClint Eastwoodと同じ山田康雄だって知っていたけど、山田康雄と納谷悟朗に広川太一郎だ。当時、日本で最高のメンツを揃えていたけど、画面のギャグ集団には何か暗い攻撃性が感じられて合わない感じがした。イギリスの社会を笑い飛ばしているように感じられたけど、分からない。
 それでもガキには抵抗のできないナンセンスなが含まれて話題になった。その代表がJohn CleeseのSilly Walkだった。その頃、何度か真似をしたけれど、あれは日本人が真似るのは難しい。やってみれば分かるだろう。骨格が違うせいだ。
 ここまで書いてきて、そのSilly Walkについて想い出すことがあった。
 俺には4学年下になる妹がいて、彼女はScot(仮にKとしよう)とEdinburghに所帯を構えて住んでいる。残念ながらまだ「Trainspotting Tour」は実現できずにいるのだが、帰れと言われる前に一度は行きたいと想っている。
 K君と会ったのはSex Pistols再結成の1996年だった。OfficialのSex PistolsのTourシャツを父娘お揃いで着て目立った。「Holiday In」に投宿した俺たちを訪ねてきた時、アクビ娘はまだ3才だった。K君、緊張していたのかどうか彼女のゴキゲンを取ろうとしていきなり始めたのがSilly Walkだった。
 (うわ、コイツ、何者だよ!)
 だが、アクビ娘は大喜び。K君は1970年生まれ。Pythonsの全盛期には小学生だった。年季が入っていて、どこからどう見ても、「アホ」。俺たちとK君を結んだのは見上げるような大男のClint Eastwoodくらい背が高いJohn Cleeseだった。「アホ」とは言語・人種を問わない。そのSilly Walkerの自伝がこれ。原題は「So, Anyway」。昨日の書と逆で、邦題の方が内容を正確に言い表している。本人含めた6人衆が揃ってPythonsを始める前までの若い時代を描いたものだ。

「The Mminister of Silly Walks」

 本書を英文学者はこう評している。
 「(John Cleeseは)体面を気にする『ロウアー・ミドル』出だが、パブリックスクールに通ったおかげで『ミドル・ミドル』のふりをすることができるという。このイギリス人の階級意識というのは実に面倒だが、クリーズに言わせると、本物の上流階級はすばらしく礼儀正しいのに、『本心から好きなのは、なにかを追いかけて撃ったり、水から釣り上げて窒息させたりすること』だそうだ」
 階級を嗤うところにPythonsの面白さはあるがやや不穏な感じもする。また「本心から好きなのは、なにかを追いかけて撃ったり、水から釣り上げて窒息させたりすること」という記述は、すでにPythonsの貴族を嗤うギャグになっているのだ。

      「New Yolker」(Silly Walk) June of 2016

 CambridgeのFootlights Dramatic Clubを核にするPythonsと違って、Hugh Grant(1960年-)はOxfordの卒業生だが、本当はComedyをやりたくてBBCで脚本を書いていたChris Langらと「The Jockeys of Norfolk」を結成していた。
 100kgを超えてしまったK君はもうSilly Walkはできないだろう。だが子供の頃から外国人の笑いだという感じがあった。今もそれは変わらないどころか、ますます笑いの真髄は分からない気がする。日本では脚本を景山民夫が丁寧に書き換えていたそうで、ここは吹き替え版で観てみたいところだ。(英文学者・河合祥一郎評、日本経済新聞)


追記
3人の前妻は何れもアメリカ人だったが、最期に選んだ今の女房はイギリス人。この辺りにギャグをかませる突っ込みどころ満載なんだけど、本人は意外にもそういうネタはあまり仕込んでいない。ってかねえ。

追記の追記
今日はホントのホントに密談だった。
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