岡田純良帝國小倉日記

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謀略機関長の証言。
9月23日
1次資料――謀略機関長の証言。
 「F機関」[藤原岩市著, バジリコ出版]
 F機関と呼ばれた藤原機関長の藤原岩市の証言が再刊されて夏から平積みになっている。
 藤原岩市は「マレーのハリマオ」こと谷豊の後ろ盾として、マレーやインドの独立運動を陰で支援したことで名を残す。
 だが、先日来、足跡を辿っている松下光廣が、Saigonに腰を据え、得意のフランス語とヴェトナム語を駆使して独立運動を支援したのとは違って、帝国陸軍参謀本部の直参の超エリートであるが、ローカルの語学は一切できなかった。
 しかしインドで「インド国民軍」(Indian National Army)を組織化し、革命軍の母体となる軍隊を作った。口先だけのオルグではなく、実地に軍隊を組織した。数百年にわたって植民地支配を続けてきたイギリス軍を倒すわけである。

      「F機関」表紙。

 インドとは遠く離れるが、中国大陸では蒋介石が、敗戦時、大日本帝国陸軍側と密かに接触していた。これは、蒋介石の率いる国民政府が最大最強の潜在敵としていたのは、大日本帝国より毛沢東の共産党軍であったことをハッキリと裏打ちする話だろう。
 国民政府側は国民政府軍を率いる何応欽総大将と中国方面の総司令官であった岡村寧次大将とが会って、国民政府を支援するという約束を取り付けた。敗戦後も、岡村寧次は日本に強制帰国されず、中国における戦争裁判で無罪放免となり、堂々、帰国したのは、こうした密約があったためだ。
 だから、台湾に逃げ込んだ蒋介石率いる国民党軍は、白団(パイダン)と呼ばれた、元帝国陸軍将校が育てたことになる。蒋介石は岡村寧次大将と接触し、敗戦後の日本軍に軍事顧問になるよう要請していたので、これが縁で、17名の将校を密かに台北から招聘し、彼らは密航して海を渡り、中華民国の軍事顧問となった。
 これらの歴史の中の秘事は、日本では殆ど正史の中では語られていない事実であるが、敗戦後の日本ではまるで何事も無かったかのように、特に、田中角栄の日中国交樹立によって、全ては伏せられる事態に陥った。
 我が先輩で自民党本部に勤めていた人があるが、この人は、昭和の終わり頃、自民党のチャーター機で台北に飛んでいた。表向きはどこかの企業がチャーターしたことにして、事実上は自民党議員が乗り込んだ議員外交のお膳立てをしていた。
 「台湾は中共とは大違いだぜ」
 先輩はよくそう言っていた。
 田中角栄の日中国交回復から40年。日本企業はこの15年ほどか、こぞって中国詣出を繰り返して、一部の太子党の私腹を肥やす支援をしたようなものだ。バカバカしい。
 藤原岩市は1908年兵庫県の丹波市に生まれて、旧制柏原中学校から陸軍予科士官学校に進んだ。藤原の学んだ柏原中学校は例の島崎藤村の「破戒」のモデルとされる大江礒吉が学校長をしていたことのある中学校だ。

             大江礒吉。

 だが、実際には、特攻の生みの親、大西瀧治郎海軍中将を生んだ武張った校風の学校であった。藤原岩市は大江礒吉の薫陶は受けていない。俺は今の部落解放同盟のあり方にはあまり賛成できないが、大江礒吉の生涯を想うことがある。
 藤原岩市は、晩年は三島由紀夫との交流があったとされるが、三島由紀夫の行動に対し賛成していたとは思えない。徒手空拳で取り組んだアジア独立運動の成功の秘訣とは、「民族の一切の分け隔ての無い愛情」であったと答えたという話に、俺は感じるところがあるぜ。


追記
ドイツから。これから搭乗だから早めに更新する予定なのよ。分かるう?
それにしても、極東の緊張はヒドイね。「Interntional Herald Tribune」では、
「両国は共に必要としあっているが、日本の方が中国をより強く必要としている」
といった論調で、だから静かにしているんだって理屈なんだよね。
田中清玄が生きていたら、獄中の専横ぶりをどう評価するだろうか。聞いてみたいものだ。
残念ながら、田中清玄の限界は上海に非合法共産党時代に上海に飛んだことくらいのもので、若い時に世界を見て、アジアを隅々まで歩いていないところよ。貧乏旅行をして、地べたから海外を見なければ、何が判るものか。
俺のアイドル、カツカイは、練習だなんだって屁理屈を付けては、アジア周辺を出歩いてんだな。コイツは悪いぜ。だが、モノを見なければ誤るんだな。清玄さんはこの間まで生きていただけに、残念だよ。
やっぱり、カツカイ。悪いヤツだ。だけど、大きいね。
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覚醒!!大和魂と愛国者の瞳 F機関とは? 真実を知るだけではダメだ。その知識を一人でも多くの人に伝えなければ何も変わらない。あなたの一言が国を救う。
| 志葉楽(シバラク) | 2013/06/03 8:35 PM |
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