岡田純良帝國小倉日記

ナポリにて――「気を付けろよ。街に来たらな」(by 郷治)
1月8日
ナポリにて――「気を付けろよ。街に来たらな」(by 郷治)
 今回の旅で面白かったことを荒っぽくなろうけれど、備忘録として書いておきたい。

 (1)ローマ時代の自由闊達な社会
  都市計画、選挙、議会制、軍事、宗教、哲学、絵画、建築、彫刻、数学、スポーツ、
  医学だけでなく、公衆浴場や公営売買春まで殆ど全ての水準で現在の人類の暮らしに
  近いものに到達している。大きく足りないのは、印刷、電気、内燃機関の発明か。
  これらによる通信と移動交通手段くらいではないか。

      20170106 (デカチン自慢).jpg

 (2)キリスト教の政治との結託
  ローマの社会は周辺国を征服しての奴隷制に基づいていた。但し、解放奴隷という
  ブルジョワジーの元祖のような人たちも許容している。制度が例外を前提にしている。
  一方、キリスト教は、政治が宗教を利用し、組織的拡大が爆発した。他宗教を異教で
  排除、世界各地の権力との二重の構造に発展した。ここに腐敗の最大要因がある。

      20170106 (ローマの男根崇拝).jpg

 (3)科学文化の発展を阻害
  キリスト教、とりわけカソリックは、地動説、魔女論争、処女性の過度の強調で、
  科学文化の発展を阻害した。ルネッサンス以前の中世のヨーロッパ各国の文化を、
  エジプト、ギリシャ、ローマの各文明と比較すれば、表現の画一性、重苦しさ、
  暗さ等から如何に阻害したか一目瞭然。

      20170106 (Mastiffs 1).jpg  

 (4)ローマと江戸の文明の共通点
  水道、ゴミの取り扱い、八百万の神様。江戸期までの日本文明と表現の明るさ、
  自由闊達さにおいて、極めて類似性がある。公衆浴場や政府公認の売買春まで、
  政治が制度において人間の矛盾を許容して必要悪を認めている。春画について、
  ヨーロッパ人がどう観るか、評価するか――興味深いものがある。  

      20170106 (Camorra 1).jpg

 (5)模倣・咀嚼文化の正統性
  ローマはギリシャ文明の模倣部分が相当数ある。またエジプトから持ち帰った柱、
  彫像、絵画等々に至るまで、その数限りない証拠が見て取れる。2千年前、すでに
  イオニア式、コリント式等々、混在、混交、模倣の集体が一大文明である。博物館、
  美術館、各地の風物を観た後、三島由紀夫はここまで観て大森にあの家を建てたか、
  田中秀光はここから何を引き出したか、といったことも考えた。

 以上、今回はかなり深い部分で自分の中にあるポジショニングができた。ローマ人が模倣したり持ち帰った文化のあったエジプトに行き、ピラミッドを観たり、その後、そのピラミッドから盗掘したものを持ち帰ったイギリス人の大英博物館を観るより、高度に洗練されたローマ文明を目の当たりにする方がずっと得るものがあった。
 ところが――その文化文明と今とが、必ずしも繋がっていないところがある。
 下記のシャシンは、「カモッラ、クソったれ!」と罵っている落書きだ。21世紀でもなお、かような組織があって、政界、宗教界、法曹界、官界、医薬業界のありとあらゆるところにまで目に見えない権力の二重構造が存在しているわけだ。

      20170108 (Ultras Napoli).jpg


「気を付けろよ。街に来たらな」(by 郷治)


 2千年前にあれほど高度な文化文明を実現していた人類も、キリスト教は、ルネッサンスまで、19世紀末から20世紀に人類に及ぼした社会主義や共産思想のネガティブな影響と同等以上の猛威を振ったことを感じる。
 文明の盛衰というよりも、あっという間に没落してしまうはかなさを強く感じた。戦争に負けると、敗戦後暫くは敗戦国は危険視され、徹底的に骨抜きにされるから、キャッチアップに時間が掛かると歴史家は言う。しかしむしろ文明の興亡において、一度、絶頂を極めた文明が、再び盛り返して頂点に立った例は無いのかも知れない。
 ともあれ――こんな落書きを書いている連中もヤバイけれど、撮影をしている俺もヤバかったかも。
| 6旅・行動の記録 | 15:50 | comments(0) | trackbacks(0)
リモンチェッロの里の神様。
1月6日
リモンチェッロの里の神様。
 各方面から問い合わせがあったので、一応、上げておきます。おばあちゃんから頂いた檸檬ですわいなリー。
 諸兄姐とも色々やり取りができて嬉しい。San Franciscoの某の誕生日。元気そうで何よりだ。
 今日は2千年前から信仰の対象だったチンポ旦那の実物を見て参りました。
 プリアプス――チンポ旦那の実物は神様だったと言うわけやねん。

            20170104 (Lemone).jpg

 その前に、チンポ旦那の話はおいておいて、ギャングの話やねんな。
 数日前に某所まで行った時の話や。その街で一番古く、由緒あり、それなりに財布にも重い店やねん。
 トラットリアとか書いてあんねんけど、本格的なリストランテやねん。こういう店が、昼間はヤバイな。
 (おっ?)
 3人組が入ってきよった。女1人に男2人や。
 (せやけど)
 男の若い方は50代。年上は60代の半ばか。女は40前後だろうと想う。派手ではないが。
 (だからこそ気になるやんなぁ) 
 若い方は案内役やけど、もう1人の年上はちゃうねん。ずんぐりしとんねんな。白髪をオールバックにして、黒いジャージ、黒いトレーナー、黒いスニーカー。
 ピンと来た――こいつ、訛りはどこかな。

  La Camorra (1)

 ニューヨークのダウンタウン、ヴィレッジのイタリアン・デリは、1990年代以降は、どんどんインディアン・デリに成り代わっている。
 デ・ニーロがジョー・ペシやらスコセッシと組んだ「ワンス・アポン・ナ・タイム・イン・アメリカ」とか「グッド・フェローズ」とか「カジノ」とかいったギャング映画は、もう、遠い昔の話になりましたわいなリー。
 どこも同じ話――呉のヤクザがどうのとか、ヒロシマのヤクザはどうとか、もう、そんなん、おわへんわい。もう古手のヤクザを訪ねてとか、公権力陰謀説みたいなんで寄って来られるの、ボク、かなわんなあ。
 ともかく、この還暦過ぎたおっちゃんは、ややわざとらしく作っていると想うけれど、ニューヨークのイタリア系移民のデ・ニーロ風の喋り方を真似ていて、前菜の野菜とチーズの「テンプラ」を頼もうとすると、
 「俺はそんなメニューは要らねえよ」
 と、低い掠れた声で案内役に言いましたたね。

           20170105  Priapus (3).jpg

 だが、ウェイターが間違って席にその「テンプラ」を置くと怒り出した。
 「俺は要らねえって言っただろ」
 案内役に言った。
 「間違っただけですよ」
 「俺は、チーズは苦手でな。あの臭いをかぐとクラクラ(Dizzling)しちまうんだ」
 「いい匂いじゃない」
 「あれはクソったれな(Fuckin' Stinky)臭いなんだ。クソだ、俺には」
 と言いました。アメリカ育ちなら、ピザもパスタもマンマの手料理は喰うわね。だけど、ナチュラル・チーズなどまず喰えないもんだ。この世代の貧しいイタリア移民なら、プロセス・チーズしか喰ったことがないもんなのよ。
 「糞臭うだろうよ」
 そう言った。わざと訛った英語で。それが「Dizzling」で「Fuckin' Stinky」だったわけ。
 (どうして気付いたかって?)
 入ってくる時に、案内役と目が合っちゃったんだな。俺の後ろに案内役が座った。見える方におっちゃんだわね。決まりでしょ、それ。ちょっとビビったわなあ、そのフォーメーションには。
 これ以上は、もう、書かないよ。俺だって悪気は無いんだからそんなことで殺されるなら自分の命は惜しいわね。
 ニューヨークのギャングは公然とイタリアに入ってきたわけだ。イタリアの敗戦後、ラッキー・ルチアーノがCIAの庇護の下で、シチリアの武装解除や新政府の建設だとかに手を貸したのは歴史的な事実だ。だけど、もうここでは、そんな話には触れないよ。

            20170105  Priapus (2).jpg

 ナポリに戻ってきて、都会の風に触れ、ちょっとホッとした。
 しかしナポリでも、数日前から寒気団が降りてきているので、ナポリで零下まで下がるという予報だったけれど、日中はそもそも雨がちで寒かった。
 そんな中で、○○○○降ろしの吹く中を、怪僧チンポ(by 水木しげる)殿、もとい、劣情の神様、もとい、ギリシア辺りの豊穣の海、もとい、豊穣の神のチンポ像を拝みに参りました。
 もう、ギャング団もマフィアも結構。土と海の恵みがええわい。
 昔の人は、チンポ見て死ねと言いましたが、もといナポリ見て死ねと言いましたが、豊穣の神も中々ですわなあ。結局、最初の一歩、原点に人間は戻っていくことになるわけやなあ。プリアプスの話なんかして、笑って呑んでいる内が幸せですわな。
| 6旅・行動の記録 | 16:33 | comments(0) | trackbacks(0)
ジェットとシャークは永遠のライバル。
1月5日
ジェットとシャークは永遠のライバル。
 Napoliでは、旧市街の街角で、区画だか地区毎に何かしらの地元の不良少年団の縄張りについての隠語が剥落した壁などに落書きで示されているのに気付く人は気付くだろう。
 こちらはMastiffs軍団。結成は1991年とこの手のグループとしては老舗。街の大聖堂裏手の街区だが、ちょっと、ノリとしては、大阪で言えば信心深い商売人の多い法善寺横丁の辺りを縄張りにしている。

Napolitan No.3.JPG

 ということで、こちらはMastiffs軍団の愛玩犬のフランス原産のボルドー・マスティフ。大型犬で闘犬用に作られたかなりヤバイ犬だが、実際にはとても温厚。俺が近付くとつい右手を上げてお手をしてしまう。
 しかし自分の縄張りに入ってきた犬がいたので、目線は外せない。そこで、右手は近付いてきた犬好きの人間へ、挨拶のためにお手を上げつつも、顔は左側に向いているというのがこのシャシンなのだ。

     Mastiffsの愛玩犬。

 こちらは、フランチェスコ派の修道士や修道女の修道院がある街区のある、これまた古い街のど真ん中に描かれていた新手の不良グループのマークだ。
 マスティフ軍団の獰猛な顔つきと違って、もっと垢抜けているようだが、何をしでかすか分からないような感じもあるわけだ。こちらはまたマスティフ軍団の縄張りとは違う。旧市街でも、マステイフ軍団の縄張りは、一歩裏通りに入ると、ジーザスや法皇、地域の聖人を祭った「祠」だとか、自分の一族の物故した人々の写真を掲げてある祭壇がある。そういう信心深い土地なのだ。
 鉄の扉にガラスが嵌め込まれていて、ショーウィンドウのように見えるのだが、中を見ると全員物故した人たちの写真である。恐山のお堂に飾られている物故者の写真と同じ。地中海の太陽に焼かれ、青く、黄色く、どれもこれも変色している。
 しかしどちらかといえば新市街のグループはそんな「祠」のある街区と違っている。色々な移民も受け入れてきた。アフリカ系や中国系までいる。そういう中で、グループを統一して維持するのは生半ではないわけだ。

Napolitan No4.JPG

 こちらも別な街区で見掛けた縄張りを示す落書きらしい。ヴェトナム系とか中国系はあまり街角では見掛けない。だが、そろそろアジア系も大きな勢力を持ち始めているのだという噂が出ているらしい。
 そんな中での各方面、各街区でのシノギである。
 「ウエストサイド物語」はイタリア系の不良少年団と、新興移民勢力のプエルトリコ系移民の不良少年団との抗争をロミオとジュリエットを換骨奪胎させた恋物語を主軸に据えて成功したわけだ。

      Napolitan No.1.JPG
 
 この街でもそういう道ならぬ恋はご法度のはずだったのが、幾つも恋愛沙汰が起きてしまい、大喧嘩の後で恋するものが強いので、結局は血は混じり、血縁はやがて地縁となり、つまるところ、皆んなが身内となっていくのだ。
 この街がどれほど踏ん張るか分からないが、そんなに踏ん張る必要もないだろう。アジアの街と、ヨーロッパとの接点のような都市だ。
 ピザやパスタが好きなので、お好み焼きやうどんの名物の大阪にも接点があるが、鹿児島とも街と火山との対比がそっくり。噴煙が上がっていればもっと似ている。
 是非、同じ街に暮らす同士、仲良くやって欲しいと思うけれど、さて、どうなっていくのだろうか――興味は尽きないところだ。

追記
電車の中で隣り合った老夫婦。市場からの帰りで、ビニール袋には野菜の果物が満載。おばあさんは日本から来たのだというと唐突に旦那に命じてレモンを取り出し、押し付けるようにして俺に持っていけとくれるのだった。伝家の宝刀ネオリアリズム映画か、日本のプロレタリア作品みたいで、クサい芝居を見るようだと感じた俺が恥ずかしい。袖摺り合う仲も何かのご縁。遠来の客には心尽くしのことをしたい、それだけの話。畢竟、旅は自分の心を写す鏡だわねえ。
| 6旅・行動の記録 | 16:01 | comments(0) | trackbacks(0)
今日の1台――HONDA CB400 Four。
12月29日
今日の1台――HONDA CB400 Four。
 普段はLondonの街を歩いていて、やれマセラティーだ、アストンマーチンだ、ランボルギーニだ、フェラーリだ、ダイムラーだと、高級車は食傷気味というか、ゲップが出るほど見ているから、興味は湧かないわねえ、もう。
 そこで、外地に出て、こういう車が走っていると、つい、1枚撮りたくなってしまう。オーナーは金持ちではないと想いますね。金持ちなら、こんな40年も前の日本の大衆車なんか持ち続けることはないからね。

HONDA Super Sports CB400 Four 1975 (1) .jpg

 この車は例外的に手を加えていないけれど、バーエンドミラーとか、トマゼリの生ゴムのグリップカバーだとか、この街のバイクの基本の基本の美意識は、まぁ50年前から全く何も変わっていないんだわね。無論このオートバイのオーナーはそういう改造と無縁に大切に乗ってきたのだろう。
 多分、オーナーはHONDAの「Super Sports」、という名を冠していたトッポイ荒くれ集団の最後の気合で作った伝統のマルチ4気筒と、最初から美しい集合管の組み込まれた設計思想とを今でも愛している。当時、カフェレーサー仕様と言われたタンクも、シートも、まるで別売りのパーツを組み込んだような、独特の個別のパーツを寄せ集めたっぽい美しいデザインが今も好きなんだろう。

HONDA Super Sports CB400 Four 1975 (2) .jpg

 残念ながらオーナーとは会話はできなかったけれど、ちょっと、嬉しかったねえ。40年も前のこんな大衆車を今も大切にしてくれているイタリア人がいるなんて、俺は、目の当たりにするとやっぱり熱くなりますねえ。
 日本で言えば昭和49年から50年頃のオートバイなのに、こんなに丁寧に乗っていて、しかも街角にフツーに停めてあるのだ。日本では考えられないことだと想う。
 一時は、150万円とか200万円なんて値札が付けられて、世界各国から日本市場へこのような中古車が逆輸入されていた時期があった。
 そんな時代を日本ではバブル時代と呼ぶ。情け無いねえ。
 俺が80年代の中頃に少し乗っていたのは赤い398CCのタイプだった。あれからも何と30年以上の年月が経っているのだった。
 オーナーの心意気が伝わってくる車がいいんでしょうなあ。結局、愛があるかどうか。心意気が見えるかどうか。ローマでこんな渋い頑固一徹な乗り方をしているオーナーがいるなんて、中々どうして、捨てたもんじゃないよ。
| 6旅・行動の記録 | 16:25 | comments(0) | trackbacks(0)
P仙、オカメ狐と睨み合う。
12月23日
P仙、オカメ狐と睨み合う。
 昨日はお狐様にあったんよ。例のオカメザクラの植えてあるマンション脇で俺と目が合ったのだ。あんな場所で!
 あれはオカメ狐のカアチャンではないかと思うのだけれど、可愛いねえ。犬ではなし、さりとて猫ではなし。まだ見ていない当地に生息する野生の動物としてはハリネズミがいるらしいねえ。下記は餌付けをしている人のシャシンだわい。モウレツにかわゆいぞ。ハリネズミ!
 しかし、狐が住んでいるなんて、オヤジ泣かせでいいじゃないかと俺は想いますねえ。狐なんて。グレーがかったのはブルー・フォックスってんだけど、俺はこれまで茶色系しか観たことはないのだ。昨日の場合は、初めて先方が俺に気付いて目が合った。
 コレマデハ、Bromleyの街で車に跳ね飛ばされた遺体を見たのと、やっぱりテムズ南岸の郊外で、団地を見下ろして並んでいるつがいをみた限りだった。まさかあんな都市部で、しかも、目が会うなんてなあ。
 ところで。
 「Give'em Enough Rope」で勝ち負けってのについて問い合わせがあったので、お答えします。
 あれは全尺が36分強。1曲目の「Safe European Home」から「All the Young Punks (New Boots and Contracts)」まで聴く間に事務所までの3.7kmを歩ききるかどうかって話なんだよ。
 ジョギングをするランナーの場合、よく30分で3.7kmはビギナーの目安だというらしいんだけどね。ジョギングする連中と競り合ってたら狐に会えない。今日はゆっくり行くか。もう事務所も今年は何も無いしねえ。

餌付け中の狐とハリネズミ。
| 6旅・行動の記録 | 17:06 | comments(0) | trackbacks(0)
「逃げろ、ヒッピー共」――師走に散髪終了。
12月7日
「逃げろ、ヒッピー共」――師走に散髪終了。
 本日、London某所にて、散髪終了。前から目をつけていた店だった。だけど忙しくて行く暇が無い。そんなことで2ヶ月近くも伸ばし放題にしていて、担当の「ゆ」さんには申し訳なかったかな。反省しました。
 行く前は、やっぱり、俺には美容室とかスタイリストの世界は縁が無いのかなぁ――と、思いきや。
 そこは流石にLondonだわね。「ゆ」君のセンスも良くて、俺の言ってることが伝わって、店を出る頃には、俺は、すっかりオヤジ・アタマになってんだ。昭和時代のジイサンみたいなアタマだよ。だけど、そうしたかったんだよ。
 そしてさらにもっと思わぬ収穫で、大いに得るところもあり。
 俺の知らない間に――どうやら、欧米のリョーフの世界は、ここ数年で勢力図の書き換わりそうな勢いでポマード軍団がはびこって世界中に浸透しつつあるんだそうだ。知っておったけえ?

SCHOREM (4)

 俺がガキの頃にはポマードと言えば柳屋とか丹頂だけしかなかった。その後はパンクだから整髪材は不要だった。それが、90年代以降には新しくジェルが出てきたけれど、やっぱりポマードのような細かい整髪力は無いんだよね。とりわけ、クシでしっかり整髪する、古典的な男の世界ってのは、ダメだったわねえ。


 「逃げろ、ヒッピー共」

 「もたもたしてると、切っちまうぞ!」


 コンセプトもさ、「Rock 'n' Roll」と古典的な「整髪」ってのは、いい取り合わせだなと俺は想うけど。
  
     SCHOREM (3)

 俺の祖父の純良の晩年は全部白くなって、髪型は、1970年頃だからポマードで固めていたんだろうと想っていた。元々海軍は坊主だったから、坊主アタマだったんだろうけれど、若い頃には一度伸ばしている。
 まだ30歳前後でイギリスに来る前に上海辺りで撮った写真では髪を伸ばしてきっちりと整髪していたわけなんだ。だから、彼の髪型はイギリスの後、敗戦後は亡くなるまで変わらず、きっちりとポマードで固めていたんだろうな。

 (純良はRock 'n' Rollだったのか?)

 う〜ん、これなら、暫くの間は、ポマードで遊べるなあ。
 暫くは「ゆ」君にLondonで遊んでもらおう。
| 6旅・行動の記録 | 16:26 | comments(0) | trackbacks(0)
調達したブツの一部。
11月19日
調達したブツの一部。
 先週調達したのがこちらのマフラーとスカーフなのだった。大陸はちょっとイギリスとは違ったものがあるんだ。これから限りある時間で、色々と調べて行ってみようと想うな。もう、探して開拓する時間も少なくなってきているんだから、好きにやるのが一番だよな。

      20161113 Paris戦利品 (1)

 楽しみなのは、こうして街から街に歩いてみると、やっぱり、その街ならではのアイテムがあるだけでなくって、その街ならではの生地、素材、プリント・デザインみたいなものがやっぱりあるんだね。
 男の目線ばっかり考えているのがイギリスで、女の目線も意識しているのがフランスかな。
 イギリス人は男同士の火花のことばっかり考えている。
 フランス人は女の目線を意識している。
 どっちが健全かっていえば、後者に決まっているわけなんだ。ともかく前者は王室ファッショになりかねないってのかな、男の目線で、しかも、王室最優先ってな理屈が堂々と罷り通る。その延長での男同士の火花かな。
 「人間関係全てジェラシー」
 ってなところもかしずく臣下同士の先陣争いみたいなところがあるか。ドイツとは違った意味のファッショっぽいところがある。「女は二の次だ」みたいなところがある。
 だからかどうか、俺には「ブリジッド・ジョーンズの日記」って、さえないなあと感じるのはそういう男第一主義の社会で女の楽しみは何だと思わせられるからかな。付き合いきれないなあという感じがある。
 不味いしねえ――自立した女にとって、暮らしてみて面白いと想えないところがあるんじゃないのかな。色々考察中というのは余りに違うからかな。台湾と福州よりも違う。不思議だなあ。



追記
Paris 20161010-13 (牡蠣)
おパリの牡蠣売り場の風景さ。種類も豊富で、サイズ(月齢)、種類(産地)違いで細かく分かれている。フランス人。日本とは違うな。真牡蠣(1〜5)と平牡蠣(0〜6)で大きさなどの扱いがちょっと違うよ。キロ売りと個数売りもある。ナンバー3なら18ヶ月とかね、そういうノリなわけなんだ。
| 6旅・行動の記録 | 16:10 | comments(0) | trackbacks(0)
パリのゲットー。
11月12日
パリのゲットー。
 昨日のユーロスターは、窓外を観るとはなしに見ていると、見てはならない景色を見たような気がするんだけれど、北駅手前で数キロくらいの場所に明らかに政府によって設けられたゲットーがあるわけなんだ。


| 6旅・行動の記録 | 06:44 | comments(0) | trackbacks(0)
世界一、高級なMcCafeとか第3の波とか。
8月13日
世界一、高級なMcCafeとか第3の波とか。
 某都市の西駅には、世界で一番、高級なMcCafeがあるのだった。これも面白い風景で、客はあんまりいないわね。大体、旅人だよね。マクドナルドだもんな、所詮は。

McCafe@Budapest(掲載別).jpg

 街のフツーのカフェでも、駅のキオスクでも、この街だと、軽食程度なら300円相当でフツーに調達できるからな。だから、学生のようなチャレンジャーはまず地元のカフェをトライする。

      McCafe@Budapest(掲載).jpg

 俺は勿論、チャレンジャーだから地元のカフェをトライするので、マックなんか行かないんだけどね。フツーは。このシャシンは、西駅にチケットをピックアップに来る必要があったので寄ってみたわけだ。

Budapest西駅ファサード.jpg

 駅の切符売り場で古臭い時刻表を観ていたら、ツカツカと俺の方にやってくるジジイがいるのだった。
 「アンちゃん、俺は○○に行きたいんじゃが、どのホームに行けばええんじゃろ」
 「知らんよ、ワシ、あんたの言葉理解でけへんわ」
 「アンちゃん、そうつれなくすんなよ、教えてけれよ」
 「分からへんって」
 「アンちゃん、そうつれなくすんなよ、教えてけれよ」
 「だから、分からへんって!」
 そういうやり取りがありましたわな。
 どうも、イタリア人に間違えられるらしく、方々でイタリア語で話し掛けられるのには参るわなあ。
 ところが、それから数日後のことだった。
 「ニーハオ、マ」
 油断していたら、突然、次の投宿先の某所で、コンサートの切符売りに獄中組に間違えられた。
 「コンサート、マ」
 暫くすると、沸々と怒りがこみ上げ、やがて笑いに代わり、最後には泣きたくなった。
 McCafeのあった街はまだ良かったのだが、観光資源で世界的に有名な某所では、俺はじゅっぱひとからげの獄中系アジア人というわけさ――だが、それが通り相場さ。そう考えなくては間違えるのだけれど、だが、分かっていても口惜しくてなあ。

      女の怨念ここにあり。.jpg
  ウィーン某所のショーウインドウ。怖いねえ。ウィーンのマダムの怨念がガラスの
  中から世界中に放射されているのだ。おっかなくて涙も出ないよ。ヒヒヒヒヒヒ。

 さっき、ウィーンからプラハ行きの電車に乗っていて、開高健のアブサンの話を読んでいたわけだ。たまさかさ。すると、やっぱり、アブサンがある訳だよ。
 ヴェルレーヌとランボーがベロベロになって酔っ払った酒を富永太郎が憧れたわけだろう。その彼らとランボーに憧れたエゴン・シーレは、ほぼ一回り違いだった。シーレの画業は浮世絵無しではあり得ないし。
 19世紀の末には、もう、世界は本当に地続きだったのに、戦争が全てを分断してしまったのだ。今回、獄中と露介と某教の暗闘が気になるところだが、北米も、あのおっさんが大統領になったら、第3次○○が起きるかも知れぬ。
 今晩はこれからアブサンを呑んで寝るワイ。第3次○○だけは困るからねえ、諸兄姐よ。だが、有事に備えておくという周到な準備も、十分必要なことかも知れない。そういう時代が再び来ている。
 
追記
いやはやイモ洗いのようなカレル橋。Ivan Kralがいるかと想ったら、おりませんでした。アハハハハハハハ。
Robert Kileyの80歳の訃報。現代の隠れた偉人の一人でしょう。ショックだなあ。こういう人物は日本には出難い。それが問題なのだ。
| 6旅・行動の記録 | 06:09 | comments(0) | trackbacks(0)
Nathan Bowen & Steve Mccranken Live Painting!
6月22日
Nathan Bowen & Steve Mccranken Live Painting!
 昨日は某所って、Regent Street裏手の「Palladium」ドまん前のArgyll Streetのことだけれど、Live Paintingをやっておりました。
 緑のシャツのNathan Bowenその人と、白いシャツのSteve Mccrankenという、2大人気ストリート・アーティストの競演というわけ。モチーフはLondonの街。2人を各々同時に楽しめるという趣向だった。

Nathan Bowen & Steve McCranken Live Painting (掲載1)

 Steve Mccanken(http://www.stevemccracken.co.uk/)も鳥の画を描いて有名になった。鳥だけでなく、ここでは、魚も描いていた。
 こういうアーティストたちは、都会の孤独感だとか、喧騒の中の休息を描くのが巧い。そういう表現をしたいから絵筆を取っているんだろうけれど。
 Nathan Bowenも愛犬家で、夢中になって描く飼い主の足元で、邪魔にならないように、常に毛の短いシェパードがまとわり付いていた。

Nathan Bowen & Steve McCranken Live Painting (掲載2)

 改装中のビルの工事現場周辺に、こうしたアーティストたちに絵を描かせるだけでなく、周辺の小学生たちの記念製作のボード代わりにさせたりするのはフツーになっている。
 Londonは東京とかNew Yorkと違って、低層階の建築物が多く、街の中に公園がどこでもある。その点で、ちょっと他の街よりは息抜きができるかも知れない。
 ともあれ、あっという間に画が描かれた。1パイントのエールで俺がウダウダとPubってる間に。とりわけ、着色は早かったねえ。コイツは都会暮らしの眼福でやんした。
| 6旅・行動の記録 | 16:20 | comments(0) | trackbacks(0)
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