岡田純良帝國小倉日記

奄美は島津食文化圏――旨かったモン。
8月18日
奄美は島津食文化圏――旨かったモン。
 奄美自体は島津藩政とは別の政治社会文化圏だとは感じるけれども、こと、食に関しては、必ずしも南海の島嶼の文化ばかりを色濃く受けついできただけではないと想うね。沖縄とは大きく違っていたのは食文化だ。
 当初の文化も食材の関係で混交している部分もあるけれど、まずは米食とうどん食の違いがあるだろうね。これは実に大きな違いだ。
 また、琉球はタイ米を使った泡盛文化圏だが、奄美は戦後の本土復帰時にはとうきびを使った焼酎が呑まれていたそうだが、禁じられていた砂糖を使った醸造が特例的に許可された。
 そんな歴史もあるから、奄美は泡盛と違った黒糖焼酎文化圏である。今の奄美ではとうきびから黒糖を精製しても税金の優遇制度がないので、奄美では殆ど黒糖は作られていない由。
 俺の喰ったので腰を抜かしたのは、イノシシ肉の塩焼き。レモンを振り掛けて塩と胡椒とをお好みでかけてオニオンスライスと喰った。これが黒糖焼酎とずばり合う。
 そして三元豚のばら肉のシードル煮。写真で見ての通り、東京の二倍半くらいの盛りで、こってりと旨い本格的なフレンチだった。そんな店、今の那覇にあるんかい。
 貧乏ったらしいバックパッカー向けの店や○○党支持者向けの味覚貧しいチェーン店ばかりでは島はお先真っ暗。おっとヒツレイ、つい本音らしきものがげっぷと一緒に口から出ちゃった。オホホホホホホホ。

奄美ツアー 20180816 (三元豚のバラ肉のシードル煮).jpg

 さらに、魚食のバリエーション。煮物、薫物、焼き物、そして、刺身。那覇はせいぜいグルクンの焼いたの位しかスーパーなんかでは売っていない。
 同じグルクンでも奄美まで来ると、赤うるめになって、白麹などをまぶして焼き魚にして喰ったりするのだった。
 牧志の公設市場にはたくさんの魚が売られていたけれど、いざ喰うとなると、焼く位が精々で、要するに、客には選びようがない。だから店も何も工夫はしていないのだった。
 それが、奄美では、大物から小物まで、どの魚でも「これら(キハダマグロ、ソデイカ、島タコ、カンパチ)は刺身が一番」とか「このお魚(えらぶち)は刺身でも癖があるから酢味噌で召し上がってください」とか、同じ舟盛りでも細かく指示がある。食い方に工夫がある。醤油は甘い南九州文化圏。
 「お口に合わない方にはこちら」
 それでいて苦手な向き用にキッコーマン醤油もちゃんと準備してあって心憎い。
 そして特産品のもずく酢は言うまでもないが、薄い甘酢でやるし、ちょっとした小皿も、イカ味噌、ゴーヤ味噌、魚味噌、と、細かく出てくる。 

20180815 (冬瓜と鶏肉のスープ).jpg

 面白かったのは油ソーメンで、店によって千差万別のバリエーションがある。ジャンクフードであっても、細かい何かしらの工夫が面白い。油だけの皿の店、あんかけ風の皿の店、何かしら基本などがあるわけで無し。それも店によって違う工夫があって面白かった。そーきそばみたいな妙なルールが無い。自由奔放だ。
 野菜でも、自生している野生の山菜のようなものを天ぷらにしたり、それも、塩で喰わせたり、ダシ汁を漬けさせたりと、客を飽きさせない工夫があるのだ。
 コンビニ戦争では奄美大島はファミマが進出したファミマ文化圏なのだが、個々のファミマでは近所の仕出し屋と提携して、独自の「ばくだんおにぎり」や「スパムにぎり(スパムサンドのおにぎり)」「カレーパン」などの惣菜を作り、近在同士で競っている。
 さらにスープ。冬瓜と鶏肉のスープは某民宿で頂いたが、鶏肉のダシがしっかりと出ていて旨い。これは例の奄美名物の鶏飯では、鶏のガラで煮出した鶏ガラスープだったのと違っていて、そういう細かい、ちょっとした工夫にはキラッと光る心遣いがあって、行く先々で涙が出た。
 名物のイカ墨のスープも、俺は、味噌か麹をベースにしたスープだと想うのだが、忘れられない味だった。日本でイカ墨を使ったスープは他に聞いたことはないが、これを南イタリアの連中に喰わせたら、
 「俺んところはもっとニンニクとトマトを入れてこってりさせるな」
 なあんて憎まれ口を叩きながら旨そうに喰うと想う。
 奄美は自民党が強い。これも大きな違いだろう。それと、物腰丁寧で、礼儀正しく、約束を律儀に守る。
 「時間を守りましょう」
 那覇市民憲章にうたわれている世界とは大違い。鹿児島県内だから、これほど沖縄県民と違っているのかねえ。
 俺の親戚はどちらにもいる。だが、嘆くのは沖縄の身内。選挙が来ると頭が痛いってこぼすわけさぁ。秋の沖縄県知事選、どうなるかね。沖縄の見識が問われているぜ。さて、はて。

奄美ツアー 20180816 (イカ墨のスープ).jpg
| 7喰う | 16:10 | comments(0) | trackbacks(0)
香港の普洱茶。
8月2日
香港の普洱茶。
 もう8月である。身体がまずは基本の基本の資本なので、本日も暑さに負けずに「シャリ詰め」(by 矢吹ジョー)を。諸兄姐、喰うべし。
 「シャリ詰め」よりもずっとずっとパワフルなキーフレーズを漱石の口から発見したのだけれど、これの紹介は何れ別稿にて。あの漱石が?、というくらいのパワフルさだ。江戸っ子のユーモアがいい。

卵掛け御飯と香港のティーバッグで入れた普洱茶。
| 7喰う | 16:45 | comments(0) | trackbacks(0)
アマトリチャーナとブカティーニ。
7月31日
アマトリチャーナとブカティーニ。
 先週末にやったスパゲッティーアマトリチャーナ。オイルをタップリ効かして塩気のキツイくらいのパンチェッタでパンチある一皿になった。

20180729 スパゲッティー アマトリチャーナ (1).JPG

 こちらはビーフのラグーのブカティーニ。パッケリもいいけど、ブカティーニもいいのだ。牛のラグーは粗挽きで噛むと肉のいい味が出てくる。パンチありまくり。
 イタリアのホンモノのパスタはパンチがあるわいねえ。
 「アンタもフィレンツエ行かなきゃだめよ」
 先日は名古屋方面から、ごっつい身内の姐さんに叱られてしまいました。
 今年は姐さんは14日からベネチアに旅立って、その後でクロアチアまで足を伸ばすんだってよ。我が家にも色々とあったけど、この姐さんも呉の女傑系の1人ですわいなあ。その昔は、紫の乗馬服でブーツ履いてピットインに通っていたそうだからねえ。俺なんかやられちまうよ。
 「あんた、もう少し勉強しなさいよ」
 トホホホホホ。言われまくり。

20180722 牛ラグー ブカティーニ(1).JPG

追記
アマトリチャーナとブカティーニつて、安寿と厨子王とかサムソンとデリラとか、最初からペアって感じもしないでもないなあ。暑くて脳みそが溶けそうですら。
| 7喰う | 13:44 | comments(0) | trackbacks(0)
夏バテ対策、何かやってる?
7月21日
夏バテ対策、何かやってる?
 先日、久し振りに小倉名物の鶏レバーとハツのヤキソバが復活した。美味かったねえ。これも製麺所の復活に負うところは大きいんだけどねえ。
 近頃は鶏でも、ハツだけでなく、レバーでもワイン煮とかを酒の肴にしつつ、落ちた体力を補う、ビタミン補給を心掛けるのみ。防戦一方ではいけんけえね。

復活、小倉名物鶏肝焼きソバ (2).JPG

 今週は、40℃位の体感気温の中を、炎天下では100m歩くのさえ身の危険を感じるほどの高温になった。都心部より周縁部の気温の方が高いのは、都心部はビルで日陰ができるからかも知れない。

20180719 夕食 (1).JPG

 湾岸部で高温で気が遠くなったが、駅の中にこもった熱気の苦しい駅舎やホームは別にして、意外や、ビルの間に風が抜ける都心部の方が明らかに気温が低かった。
 自分への褒美もあって、お昼は鴨せいろ。ちょいと胡麻のキツイのが、東京下町ってところかねえ。

20180718 鴨胡麻せいろ (2).jpg
| 7喰う | 15:17 | comments(0) | trackbacks(0)
横濱でウナちゃん。
7月17日
横濱でウナちゃん。
 昨日はヨコハマ関内某家でウナった。階段で30分待たされた。
 ヨコハマは遊び人みたいな素性の知れない男たちがまだ歩いているのが面白かった。うなぎが焼けるまでの時間を使って、堅気に見えない花のプリント柄のシャツに太い銀のネックレスをかけた男の前で、真っ白く長い豊かな髪をかき上げながら黒い長袖シャツの小柄な男が印鑑を押していた。あれは念書か何かだろうか。
 鰻を待っている間に念書を作っている男たちを初めて見た。
  
20180716 わかな (10).jpg

 この家に行くのは初めてだった。野田岩にしようかとも想ったのだが、ヨコハマ開拓だと決心して、35度の猛暑を押して出かけることにしたわけだ。
 肝吸いの肝はアッサリ目だが、スープは出しと塩気がかなり強い。夏場だけに、塩を摂取しないとキツイってのもあるんだろうけれど、塩気の強さはすぐ気付くほどだった。
 この家の鰻は量が多く、シャリは柔らかめだが、ご飯には満遍なく全体にタレがまむしてある。しかし、何しろシャリは一合半ほどもあって、完食するまで苦労した。
 明治初期からこの地で営業しているそうだが、多店舗展開はしないというガンコ一徹さ。次回は鰻重にしようか。俺には丼はもうキツイわい。
 
20180716 わかな (9).jpg
| 7喰う | 16:01 | comments(0) | trackbacks(0)
今年のヒット――水出し緑茶。
7月16日
今年のヒット――水出し緑茶。
 異常な暑さが続いている。身体はそろそろ限界にきていて、バテたなぁと感じるより以前に、そもそも朝がキツく起きられない。

  水出し茶 (1).jpg

 昨年の5月末のLondon市内での引越しを起点にして、9月には日本に戻るための国をまたがる引越しをして、さらに今年の5月まで、殆ど週末は積年の書籍、家具、あらゆる荷物の整理で潰してきた。連休からは家具の移動を始めて、リフォーム工事をやって、6月の半ばにようやく落ち着いてきた感じだった。
 ほぼ1年間以上、ひっきりなしに忙しい状態が続き、バタバタしてきた。そこに今年は身内の不幸もあって、さらに若い時と違って、疲れの質には加齢も重なっているのだろう。

水出し茶 (3).jpg

 そういう夏である。しかし今年は強い味方が登場した――水出し緑茶だ。
 我が家の貧しい台所にも、秘密の棚があって、その棚には、西湖龍井、鳳凰単叢、杉林渓谷、包種、碧螺春、梨山等々、高山系、緑茶系、色々貯蔵してある。
 貯蔵はしてあるんだけれど、今まであまりやっていなかったのが、水出しだった。異常な暑さの今年夏のヒットは緑茶系の水出しで、これを朝、たった一杯だけでも頂くと、眼が醒め、胃腸が活性化するのが分かる。何より気分がすっきり気持ちが違う。
 リッター辺りの茶葉はロットによって違うから、試行錯誤するしかないが、1リッター10gくらいか。贅沢に使った方がよろしい。薬だと想えば高くはないだろう。
 茶は台湾高山も西湖もいい。何れも天恵、という感じがする。身体の隅々にゆきわたるのが感じられる。紅茶ではこうはいかず、俺にとって、中国茶、なかでも緑茶系の効力は無双無比最大最強。

| 7喰う | 16:45 | comments(0) | trackbacks(0)
嗚呼、不味い――臭くないガーリックピラフ。
7月15日
嗚呼、不味い――臭くないガーリックピラフ。
 最近通っている某所。東京から1時間半ほどなのだが、まぁ、文化圏が違う。何よりも食文化が違っていて、美味い店が少ない。
 ガーリックピラフと言いながら、ガーリックがしっかり効いていない。何なんだ!
 不味いものを出されると腹が立って仕方が無いわい。先日、上海で中華料理を喰って、幻滅したことと同じ伝だ。さて、何時まで続くのか知らん、この暮らし。
 IR法案が議論される時期に入ってきた。大阪万博誘致に成功したら、この後には、関西経済圏は反動で沈むという見立てがある。IR法案が通過すると大阪にもカジノを建設するというのはその経済予測がベースにあるのだけれど、議員センセイにはもっとベンキョウして貰いたいもんじゃわい。

ガーリックピラフ。

 俺の好きな店は某所の駅前にあって、地の魚介を喰わせるのだけれど、客は他所から流れてきたような連中が多いわけよ。
 地元の人間は地の美味いものを喰っていない。地元の良いものを分からない人間は、どこであれ、良いものも畢竟分からないということにもなる。これは、ドライツ。
 下の写真は冷やし棒棒鶏麺。これもあんまり不味くなりようがないはずなのに不味かった。売り物とは思えんわ。ワテほんまにアジャパーいてこまし。

冷やし棒棒鶏麺。.jpg

 我が家で自分で作った卵掛けご飯の方がずっとメイウーである。神宗の塩昆布を乗せて喰ったが、これぞ、正調の卵掛けご飯。赤穂浪士も喰った。ワシも喰うわいな。ニッポン人じゃけえねえ。

20180714 大阪神宗塩昆布乗せ正調・卵掛けご飯。 (2).JPG

追記
これから日が傾いてきたら某所へ。連休でもドライツなめり。

追記の追記
明治期の硯友社。これをバカにした白樺派。白樺との対立を避けた小林秀雄グループ。新思潮グループの流れ。
戦後は小林秀雄グループとは対立しなかった第三の新人グループ、そして、小林秀雄グループとの対立を避けたが、心中では、激越に、先鋭的に、徹底的に批判的であったのが、開高健グループだったのではないか知らん。
日本文学の大きな闇。「えんぴつ」に集った谷沢永一や向井敏も含めて、多分、そういうことになるんだろうと思う。関西グループとも言えないことはない。ドーモ2年くらい関西移住決定かな。ヌーン。
| 7喰う | 15:02 | comments(0) | trackbacks(0)
モロヘイヤの季節到来。
7月5日
モロヘイヤの季節到来。
 モロヘイヤを細かく刻んでメンツユとあえて、ソーメンを絡めて頂く。我が家では夏を乗り切る日本の風物詩になった。山芋の千切りもいいね。
 こんな風に夏の野菜を賢く料理に使うのは、メリハリのある四季の中で暮らしている事実を強く意識させられる。これが如何に贅沢なことか。モロヘイヤのソーメンは最高に美味い。お勧めします。
 台風の進路を見ると、台湾だとか南シナ海辺りから急に日本列島の方に曲がってくるのは困っちゃうのだけれど、日本の季節感にも一役買っているわけだ。他の国ではここまで強い季節感は味わえないことで、有り難いものさ。

20180630 モロヘイヤのソーメン(1).jpg
| 7喰う | 12:34 | comments(0) | trackbacks(0)
美味かった星港の南イタリア飯。
6月14日
美味かった星港の南イタリア飯。
某所で喰ったイタ飯は美味かった。ヌーンである。美味いんである。最高だつたなあ。ぬ

AURA.のブッラータとパルマハムのサラダ

カラスミのパスタとかブッラータとか、懐かしく、かつ、楽しい皿が出てきたよーん。しかし、メインは外れるはずのないものなのに、外しましたなあ。

AURAのサルディーニャのカラスミとレモンのスパゲッティ美味い
| 7喰う | 18:52 | comments(0) | trackbacks(0)
懐かしの上海炒麺。
6月13日
懐かしの上海炒麺。
星港に到着した。
こちらは昨日の昼に某所で喰った上海炒麺。本当にこいつは美味かった。夜は周恩来の話。面白かったけど、いまひとつ、深いところにはいかなかった。残念だ。

上海炒麺。
| 7喰う | 15:33 | comments(0) | trackbacks(0)
CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>
SPONSORED LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
モバイル
qrcode
LINKS
PROFILE