岡田純良帝國小倉日記

パンクは初期が面白かった(3)。
11月16日
パンクは初期が面白かった(3)。
 こうして処分の処分を重ねて手元から数百枚のレコード、CDが消えていくと、残ったものに強烈な愛着が湧くのも真実でもある。
 死人に口なしとは言わない。Joe Strummerの評価はこれからも下がることはないだろう。かく言われる彼でさえ、それでも、Mick Jonesとのコンビで絶頂期は語られるべきで、それが、Strummer-Jonesという夢のような組み合わせだった。

Album of the Week (Clash)(2).jpg

 London Punkがスカしているというイメージを決定付けたのが彼らの存在だった。2016年の40周年記念ベントでは、当時の彼らの服を手縫いしたりスローガンをステンシルを使って書き込んだりしていた、元々はアートスクール系の女性ファンが数名登場した。
 こういう層の厚い公開証言インタビューが企画されると、たとえスターでも、嘘は言えなくなるわけですわなあ。それが素晴らしいし、歴史を愛し、歴史を紐解くことが好きな国民の手法を目の当たりにするようだったわねえ。
 
Album of the Week (Clash) (1).jpg


追記
現在我在星港ラウンジ。先ほど某所からメール。きつー。
| 8音楽 | 21:44 | comments(0) | trackbacks(0)
パンクは初期が面白かった(2)。
11月15日
パンクは初期が面白かった(2)。
 Johnny Thundersも死んでから何年も経ってしまったけれど、また先祖返りして、聴いている。
 Johnny Thundersは生きている間から、嗤われ者で、色物でもあったけれど、才能に溢れた悲しい孤独な少年という見立てもあった。彼の書いた詞は未だに俺を立ち止まらせる力がある。
 Johnny Thundersが突っ張って歩いている生前の姿を観ると、ある時から、山口冨士夫を反射的に想い出すようになった。

   Do I feel guilty about an imperfect life?
   It's time for me to take what is mine
   I don't want to live in the present
   I make myself ill, at times I'm happy
   But your society makes me sad

 それは、山口冨士夫が死んだからかも知れない。冨士夫が死んだ瞬間に一人歩きを始め、Johnny Thundersと重なるようになったからかも知れない。
 
Album of the Week (Johnny Thunders).jpg


   My past involves my future
   My future I have planned
   If I lose myself, I lose what's precious
   And if there's not something wrong with me, there should be
   But your society makes me sad

 稀有のギタリストで、全く違ったタイプのRock & Roll Guitarだったけれど、2人は、とてもRock & Rollの本流を押さえていた、王道の人だったということだろう。
 日本文学全集は隅から隅まで暗記しているような文学青年かぶれという感じだな、詩人の文脈で言えば、さ。

追記
昨日に引き続き別の空港にて待ちぼうけ。
前回はキム・ダイナシティーとトランプ・ダイナシティ―の親分の会談後で、今日は怪僧ラスプーチンと阿倍仲麻呂の会談後の星港訪問ですらい。ケツの温まる時間がなかたい。
| 8音楽 | 18:20 | comments(0) | trackbacks(0)
パンクは初期が面白かった(番外)。
11月11日
パンクは初期が面白かった(番外)。
 この この人物は、俺にとって、いわばリクライニング・ブッダだな。ちょうどいい寝場所を見つけて、気持良さそうにしているじゃないか。ウッフッフッフ。

   Album of the Week (Ian Dury).jpg

 昨夜はチーズ大会。平熱で、咳も昼間は落ち着いたが、夜になると話はまた別だ。念には念を入れて体調管理をするわけだけど、チーズって、効くのかね。なんて、どーでもよくて、つまるところこれも酒の肴。

       20181110 準備中 (6) チーズで酒盛り中.jpg

 某所に到着し、早速、ご当地自慢の茶を調達に街を歩き回ってきたところだ。何年振りにもなるおじさんと再会はできなかったけれど、新規に陳さん夫婦と仲良くなった。
 昨日焙煎したというほぼ生の梨山、新茶の阿里山金萱と、中焙の包種茶。そこにさらに40年前の茶風用の小さな器を調達したぞ。
 さて、P仙の明日は、どっちだ――旅そのものが、一体全体、どうなるかいねえ。
 
 
 
| 8音楽 | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0)
気になる本――CIAの罠にかかった“洋楽かぶれ”たち(上)。
11月11日
気になる本――CIAの罠にかかった“洋楽かぶれ”たち(上)。
 「選曲の社会史 洋楽かぶれの系譜」[君塚洋一著, 日本評論社]
 面映いような、俺様は違うもんねと言い返したくなるような、複雑な気分にさせられるタイトルの書。
 「1980年代半ば、ポップスのみならず、地中海、イスラム圏など、独創的な選曲で注目されたDJたち。90年代、ジャズやブラジル音楽、ソフトロックなどを組み合わせて洗練された音楽空間をつくり、渋谷系と称されるミュージシャンたちまで夢中にさせた編集者。そんな先進的な音楽好きたちを描いた章では、時代を切り拓いていった様子が立ちあがってくる」

       「選曲の社会史 洋楽かぶれの系譜」表紙。.jpg

 「戦前・戦後の横浜を捉えた章では、進駐軍の頃のモダンジャズ、ベトナム戦争の頃のロックやリズムアンドブルースが、米国の影響とともに流入してきた経緯がひもとかれる」
 訳詞家として音楽業界に入り込んだ安井かずみも横浜生まれで“洋楽かぶれ”だった。洋楽だけでなく、歌謡曲を作る作り手側も、大多数が進駐軍相手のジャズ・バンドから出て来ているから、昭和時代の歌謡曲には洋楽の影響は決定的に大きい。
 「ナベプロ」もジャズ・ベーシストだった渡辺晋(1927-1987年)が作り、ジャニー喜多川(1931年-)は上智大学の学生時代、ジャズ・バンドを組んでいた。
 著者は京都学園大学でマスコミ・メディア論の研究をしている研究者。1960年生まれで横浜育ち。目次は、だからこうなるのだ。
 「目次:第1部 選曲の社会史(ターンテーブリスト―ラジオ・プログラム「FM transmission / barricade」の軌跡 / 店舗BGMの「地殻変動」―ジャンルを突き抜ける「選曲文化」の運動 / 第2部 「極東」の洋楽かぶれ(コンタクト・ゾーン(横浜・本牧―外国人遊歩道のある港街) / リスナーたち(オールド・ファッションド・ラヴ・ソングズ/ 南カリフォルニアに雨は降らない) / アーティスト(松岡直也のVディスク―占領下でブギウギとの邂逅 / ゴールデン・カップス―米軍慰安政策の空隙に咲いたアジアのR&Bムーヴメント / 「音楽の美食家」細野晴臣と消化されたアメリカ / 「消化」と「発掘」のスパイラル―文化を超えた「洋楽」への運動))」

Wolfman Jack!.jpg

 ということで、再び書評に戻る。
 「ミュージシャンの故・松岡直也や細野晴臣の章では、彼らが米国に関係が強い地域で多様な音楽に接した古い時代が綴つづられる。横浜の松岡は米軍が士気高揚のためにつくったVディスクというレコードに影響を受け、細野は米軍基地が近い狭山の「アメリカ村」で米国からの新しいロックに触れる。そして、それぞれ独自の音楽を創作していくようになった」
 大瀧詠一(1948-2013年)は、FENを岩手で聴いて“洋楽かぶれ”になった。全国に大瀧詠一のような人はたくさんいただろう。我が家のコザ育ちの親戚は、それどころでなく、1960年代にはアメリカ人の社会のド真ん中で育った。
 日本だけではない。戦中戦後生まれの世代は、イギリスのBeatlesにせよRolling Stonesにせよ、等しく、世界中が頭から洋楽を浴びた世代になる。想えば、亡くなった身内が、野球に入れ込んだのも、同じ伝だ。(ジャーナリスト・森健評、讀賣新聞)


追記
これから出立。成田は遠い。羽田は近い。しかしそういう文句を言えるようになっただけ進歩したとも言えるわけ。成田は羽田の出現以降は冴えないねえ。羽田は成田出現以前の羽田を知っている身からすれば、そういうもんだとも想うんだけれど。風邪は随分良くなったけれど、さて、旅の間中、体調が持つか。誰が知るかいねえ。ちうことで、諸兄姐、バサラ。
| 8音楽 | 06:16 | comments(0) | trackbacks(0)
パンクは初期が面白かった(1)。
11月10日
パンクは初期が面白かった(1)。
 Glen Matlock(1956年-)と話し込んで以来、1976年や1977年に起きていたことを反芻していた。
 反芻した後、いまや史実となっていることが、「もし」こうなっていたら、「もし」ああなっていたら、ということを考え始めて止まらなくなった。
 先ほど京都から連絡あり、紅葉にはまだ早いとの報告あり。祇園で遊んでいた元公設秘書が逮捕された話と絡んで京都はけったいな人が跋扈するところやなあという話にもなりました。

20181011 Glen Matlock Interview (1).JPG

 Sex Pistolsのポスターがある時にはどこのお店でも必ず買いましたが、こちらは左が1976年12月にイングランドを中心に予定が組まれていた「Anarchy Tour」時のもので、右側がこのツアーの直前の11月15日にLondon市内The Notre Dame Hall (Leicester Square)で行われたギグのポスター。
 先祖返りしますな、俺にとって、やっぱりこの頃が一番重要だ。
 荷物を積み込んでパッキングはできたけれど、さて、体調が続くかどうかだぜ。
 明日の午後は茶の調達に忙しい。俺にとって、台湾茶、中国茶は、死活問題に等しいほどのものだ。日本製の緑茶よりも高山烏龍茶の方が好きかも知れない。さて、体調との見合い。どうなるか知らん。わしゃ、知らんわい。
 ともかくも、パンクは初期が面白かった。大人が慌てふためいていることが子供に伝わったからね。価値観の転換みたいな変化は、今から考えると、あの時にも、ごくごく小さなものだったかも知れないけれど、確実にあった。
 このニュアンスを共有できる人はごくごく少数。淋しいけれど、仕方が無い。
| 8音楽 | 13:55 | comments(0) | trackbacks(0)
Whiteman’s Punk Sampler!
11月9日
Whiteman’s Punk Sampler!
 1978年にフランス・ドイツから出された海賊盤アナログアルバム。トムベティーが2曲収められている。今の人には不思議だろう。75年のパティースミスのスペースモンキーから78年のトーキングヘッズのサイコキラーまで。

Whitemans Punk Sampler (3).jpg

 未分化の時代だったからね。このアルバムを買った時にはすでに76年のピストルズのBBCでのアナーキーインザUKは聞いていたのでつまらなかったことを覚えている。テイク違いで、もっとずっと音質の良いものがあるだろうと思って買ったわけ。
 そこだったか、Kinnieかも知れないし、LP Recordsかも知れないし、新宿レコードか、Ciscoってことはないように想うね。
 実際、この板は台湾でプレスされていたはずで、この頃には台湾製の海賊盤が殆どだったのよ。

    Whitemans Punk Sampler (1).jpg
 
 振り返って考えてみると、すでにしてこの時点でオタクの道に入り込んでいたわけだよなぁ。
 この海賊盤のパティー・スミスはカッコイイ。最良期で絶頂期でしょうねえ。だからこそ、今が哀しいんだけど、彼女はカッコよかったね。両性具有の美だったわけ。

| 8音楽 | 13:49 | comments(0) | trackbacks(0)
Slinky Vagabond?
11月8日
Slinky Vagabond?
 Glen Matlockとのインタビューの中で出たのがこちらのバンドの話とNew York Connectionに連なる人たちのこと。

Slinky Vagabond (Earl Slick and Keanan Duffty ).jpg

 それと、愛するBobby Womackのことも。2人は逢えなかったんだけどね。Glen MatlockのBlack Musicへの愛情は、バッチリ伝わってきたぜ。感激したな。

         Bobby Womack.jpg
| 8音楽 | 18:51 | comments(0) | trackbacks(0)
Soul Brothers & Sisters(14)
11月5日
Soul Brothers & Sisters(14)
 ジャケットか中身かがカッコ良過ぎて手放せないアルバム・シリーズその14。
 久し振りにこの極上のアルバムに針を落としてみた。音は聴き慣れているのに、前にジャケットは見開きを開いたのは何十年前だろう。
 開いた瞬間に眩暈がした。永い間、ずっとこの浮浪者風のIan Dury(1942-2000年)の写真を探していた。
 (どこで観たんだろう)
 心の底で何時も探していたのだが、こんな有名なアルバムの中にあったことをそもそも忘れていたのだ。

Soul Brothers & Sisters (17).jpg

 今年の春に80代にまた一歩近付いた小林克也だが、そういえば、老人になったIan Duryみたいにも見えたわなぁ。それと、最晩年にFilmore Eastで観たJohn Lee Hooker(1917−2001年)。
 つまり、彼ら3人に共通しているのは、頭骨の鉢(ハチ)がデカイことなのだ。彼らの背丈とハチの比率は、ハチが、とりもなおさず自然なバイブの出るサキソフォンみたいな楽器ということなのだ。物凄いアドバンスだぜ。
 声の良さにも通じることで、佐々木忠平は背丈もハチも彼らの1.5倍くらいある。佐々木忠平がハイになった時の「ワォー」とか「アゥー」は筆舌に尽くし難いくらいに狂っとるで。ホンマの話。
 ちうことで、不自由な身体を持て余していたのに、不敵な面構えで百戦錬磨のバンドマンを従えていたこの男は、弱さも強さも含め、あらゆる喜怒哀楽を持ち合わせていた。俺はIan Duryの存在がとても好きだった。
 今も、彼の名前を掘り込んだベンチはLondon市内南西部の公園にある。
 彼の愛する母上の家は俺の住んでいたアパートの丘の上の方にある高級住宅街にあったはずだが、どの区画の家に住んでいたのか最後まで突き止めることはできなかった。Gas, Gas, Gas....Londonの白楽天は消えてしまった。

「Sex, Drugs and Rock & Roll」 (1).JPG
| 8音楽 | 15:27 | comments(0) | trackbacks(0)
渋谷にCISCOがあったの、覚えてる?
11月2日
渋谷にCISCOがあったの、覚えてる?
 Neon Boysの30cmシングル盤にこのCISCOの袋がついてたわけじゃないんだけど、ま、渋谷の店は、紆余曲折あったそうだけれど、2007年に店仕舞いしていたんだそうですわい。
 1970年代には小豆色の買い物袋が目印だった。割合しっかりしたビニール袋で、よくこの袋をズタ袋代わりに持ち歩き回りましたが、夏場になるとインクがベタベタになった。

Do You Remember CISCO@Shibuya (2).JPG

 そのCISCOの袋はよく見たらBuddy Hollyのベスト盤を買ったのに付いていたんだね。
 こちらはThe Neon Boysの珍しいレアなレコーディング音源だ。1973年、Richard HellとTom Verlaineが一緒にやっていた頃のもので、「Love Comes in Spurts」を聴いてみると、どうして2人が分かれたか、直ぐに分かる。
 それとVoidoidsの初期音源が裏側に入っていて、こちらも面白いものだ。

The Neon Boys, Richard Hell+The Voidoids (Part) (2).JPG

追記
横浜せどり男爵の旅。収穫は文庫本一冊のみ。
| 8音楽 | 14:58 | comments(0) | trackbacks(0)
Soul Brothers & Sisters(13)
10月31日
Soul Brothers & Sisters(13)
 ジャケットか中身かがカッコ良過ぎて手放せないアルバム・シリーズその13。
 DamnedとStranglersのベスト盤などはこの際、きれいサッパリおさらば(by山口冨士夫)することにしたわいねえ。Sex PistolsやClashと同時期から聴いていたけれど、少しずつ、疎遠になっていったわね。
 Damnedの「New Rose」なんてよく演ったもんだけど、ベースを弾いているとちっとも面白くなかったな。やっぱり、ベースはモータウンだとかPaul McCartneyのようなしっかりとしたラインでグルーブを出すのが最高だ。
 結局のところ、ダウンピッキングのルートだけだと飽きてしまうからね、俺なんか、最初にコピーしたのが海賊盤で手に入れたOrignal Sex PistolsのGlen Matlockのラインだった。カッコ良かったからねえ。
 
Soul Brothers & Sisters (16).JPG

 勿論、Jean-Jacques Burnel(1952年-)のような人のベースの使い方には影響されたけど、自分はやるなら違う方向だということは早い内から感じていたし。
 Stranglersの茶目っ気は好きでしたけど、音楽性は、もろマジだったので、もう少し遊びがあっても良かったね。それとDamnedも内紛が酷くて傍目で見ていても音楽以前というところが感じられたかな。
 Ramonesの場合には、憎しみ合っていても、ベースになる音楽には互いに疑いは持っていなかった感じがあるわけ。ところが、Damnedはそうではなかったのではないかな。
 そうそう、Paul Weller(1958年-)をGlen Matlock(1956年-)が誘った話は真相はどうかって?
 ウッフッフッフ。さぁ、どうでしょう。

追記
黄昏のビギン、好調ですら。
昨日はずーっと病院におりましたなあ。国立病院だから効率悪いしなあ、キツイなあ。ドヌーンでしたわ。まな板の鯉。
| 8音楽 | 12:14 | comments(0) | trackbacks(0)
CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
SPONSORED LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
モバイル
qrcode
LINKS
PROFILE